「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「アイスプランツ」

2006-05-17 00:02:10 | 和歌

 記憶が定かではないが去年の真冬に、この花が一輪だけ咲いているのを見つけて、感激して写真に撮ったことがある。久しぶりに同じ場所を散歩したら、アイスプランツが満開であった。






           アイスプランツに代わりて心を詠める


             はしきとのひと言洩らせし君慕うに

             つれなくあれを思ほしめせか




 「うつろ庵」の近くの海岸に沿った道路と平行して、一キロ余の防波護岸と立派なプロムナードが完成して、道路の分離帯と両側の路側帯に、背の高い椰子の木が、数百本植えられた。 プロムナード側の椰子の木の根占として、五十メートル程の長さで何ヶ所かアイスプランツが植えられて、今が盛りだ。






           アイスプランツへの返し     


             真冬にもただひとつ咲き待ちにしが

             乱れて咲くは待ち焦がれしや




 子供の指ほどもある多肉葉の先端は赤くなって、真冬に見れば凍えて赤くなったかと思われたが、温かくなっても相変わらず赤みを帯びていて、それだけでも愛おしいが、咲き誇る花々はまことに眩しい。






             陽を受けて指先透かし捧げ持つ

             眩しき花かも アイスプランツは