税理士 倉垣豊明 ブログ

東京武蔵野市(三鷹)の税理士 相続税、贈与税等資産税対策、法人・個人向け税務・会計・会社法のブログ

BATIC(連結財務諸表-取得後その3)

2008-12-17 08:34:05 | 会計
おはようございます。税理士の倉垣です。

今日は連結グループ間の内部取引の消去について書いてみました。

1.Intercompany Accounts/Loans Receivable and Payable
企業グループ内の会社相互間の債権債務は、重複項目として相殺消去する。
その場合、Items in transit(未達事項)を処理する。

2.Intercompany Merchandise Sales(グループ内商品売買取引)
グループ内の商品売買取引は、相殺消去される。

[例]
P社が原価$800の商品をその子会社S社に$1,000で掛けで販売し、S社はその商品を$1,500で販売した。期末にS社はP社に仕入れ代金のうち$200を小切手で送金したが、P社には未達であった。

Step1:未達取引の認識
Dr. Cr.
Cash 200
Accounts Receivable(From S Company) 200

Step2:債権債務の相殺消去
Dr. Cr.
Accounts Payable(to P Company) 800
Accounts Receivable(From S Company) 800

Step3:売上高と仕入高の相殺消去
Dr. Cr.
Sales(to S Company) 1,000
Cost of Good Sold 1,000

以上の仕訳をすることにより、連結グループを一つの会社とした財務諸表が作成される。

今回はS社が商品を全部売却していますが、次回は在庫がある場合に内部利益の消去について検討してみます。

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