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ラファエロ展

 国立西洋美術館でラファエロ展をやっている。

 あと一週間ほどで終わってしまう展覧会。観客が多いのだろう、閉幕までの残り10日間は毎日夜8時まで開館すると言う。主にバチカン美術館やウフィツィ美術館の所蔵する作品が多いのだが、ルーブルやプラドなど世界中の美術館から集められたラファエロを見る機会は見逃せない。

 この類の人気のある展覧会は金曜日の夜出かけることが多い。ラファエロ展も少しでもゆっくり見ようと金曜日の夕方出かけた。

 15世紀ころの西洋絵画の発注者は基本的にキリスト教会で、キリスト教の素養の薄い私にはなかなかなじめないものが多い。しかしそれらの中でもルネッサンスの3巨人と言われるラファエロ、ダビンチ、ミケランジェロは私の好きな画家たちだ。宗教色をまとっている絵もあるが、描かれる人間が生きているように感じるのだ。

 今回のラファエロ展の目玉は、チケットにも印刷されている大公の聖母。同時に展示されているジュリオ・ロマーノの聖母子と比べるとラファエロのほうが好みである。聖母子はまるで絵だが、大公の聖母は人間だ、と言って伝わるだろうか。



 美術展では素描を見るのも好きだ。鉛筆やチョークの動きを想像でき、目の前で大画家が書いているのを見ているような気になるからである。このラファエロ展でも素描があって、500年前とは思えないモダンさ。



 このラファエロ展で気に入ったもうひとつの点はミニ図録があること。絵画展の図録と言えば大判で何より重い。重ねて置いておくと床が抜けそうになるから、どうしても購入をためらってしまう。ミニ図録だと単行本程度の大きさ重さだから、そして価格も、気軽に購入できるのが良い。

 今年はこの後ダビンチ展、ミケランジェロ展が控えている。楽しみな一年だ。


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