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本、高慢と偏見、ジェイン・オースティン

 NHKのEテレ番組「100分で名著」のテキストのバックナンバーにジェイン・オースティンの「高慢と偏見」を見つけた。



 大学入試に失敗し予備校へ通っていたとき、英語の教師が心の底から心酔したように、この本はすごいから是非読んでみなさい、と言っていたのがこの「高慢と偏見」だ。

 もちろん英文で読めと言っていたのだからタイトルも"Pride and Prejudice"ということになる。韻を踏んだようなこのタイトルも気に入ってPenguinのペーパーバックを購入、読み始めたのだが半分も読んだところでギブアップした。

 高慢と偏見というタイトルから社会派の本だと予想して読み始めたのに、どうも様子が違うのだ。

It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a good fortune, must be in want of a wife.

 最初の文章がこれ。「金持ちの独身男なら妻を必要としているのは世の常識である」えっ、なに、これ。

 少し読み進めて、これは社会派小説ではなく18世紀英国の中産階級と上流階級の境目にいる人達の日常生活がオースティンのちょっと皮肉も混じった文章で描かれていく恋愛小説なのだとわかった。

 その上、rentとおぼえていた単語が英語ではletなどと言われると辞書を引きながらでないと読めない本ということで一気にモチベーションが下がってしまったのを覚えている。

 その本がNHKのEテレ番組「100分で名著」で紹介されていたのだ。再挑戦のつもりでテキストを購入。読んでみると、著者である京都大学の廣野由美子教授があの予備校の英語教師に負けない情熱でこの本の素晴らしさを力説している。

 図書館で大島一彦訳を借りてきた。もちろん日本語だ。



 660頁もあるこの本、貸出期間2週間以内に読み切る自信はない。



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