熊本熊的日常

日常生活についての雑記

行きつけの店

2012年04月19日 | Weblog

かつての職場の同僚夫婦が今度の職場でも同僚となり、そのふたりから「歓迎会」と称して銀座の路地裏にあるビストロでごちそうになった。ある程度の年齢になったら行きつけの飲食店をひとつふたつ持たなければならない、というようなことをしばしば耳にするが、その通りだと思う。今日ごちそうになったのは、その同僚夫婦の行きつけの店だというBistro Vosgesという店だ。気楽に旨いものと楽しい雰囲気を楽しむことができ、店の人とも自然に会話が成り立つ、公私の中間領域の私寄りに位置する場である。

人の生活というのは個人で完結するものではない。様々な場面でそれぞれに応じた人間関係が構築されるのだが、どういうわけか近頃はぎくしゃくした話が多くなったような印象だ。自分に関して言えば、この7年ほどは夜勤であったり海外勤務であったりした関係で、生活サイクルが世間とずれており、必然的に個人中心の時間配分になっていた。これからは世間並のリズムになるので、今日のような機会が多少は出てくるかと期待している。そのうえで、本当に近頃世の中がぎくしゃくしているのか改めて考えてみたい。

今日の会食の相手はどちらも知り合ってから四半世紀ほどになるので、話題に事欠くこともなく気兼ねなく話ができ、むしろあれもこれも話したいという思いのなかで話題の選択に困るほどだ。しかしそういう相手というのはむしろ少数派で、楽しい話題というものが無く、愚痴と他人の批判にはやたらと饒舌というのがけっこう多い。私もあと10年くらい若ければ、先々にどのような縁でそういう人と関係するかわからないので、適度な距離を保ちつつ当たり障りのない付き合いを続けるのかもしれないが、今はもう「先々」などというものが無いので、不愉快な相手は遠慮なく無視させていただくことにしている。

明日は今夜の相手に「小三治」というDVDを貸すことになっている。帰宅して、忘れないうちにカバンのなかにそのDVDを入れておいた。ついでに今夜話題になった「壷算」も枝雀の口演のDVDが手元にあるので、それを観てもらおうとカバンに入れておいた。


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