熊本熊的日常

日常生活についての雑記

保険

2014年01月20日 | Weblog

JAFから新しい会員証が送られてきた。自動車を持っていないのにJAFに入っているというのは妙なのだが、昔、自動車を持っていた時代の名残である。入会して満20年になるが、いままでJAFの厄介になったことがない。それでも入会しているのは、万が一のときへの備えとしか言いようがない。謂わば保険である。保険というのはそういうものだろう。たいていの場合、掛け金よりも保険金のほうが少ない。そうでなければ、保険会社というものの経営が成り立たない。それでも保険に入るのは、万が一への備えなのである。

JAFに入ったのは自動車を買ったからだ。自動車を買ったのは子供が生まれたからだ。小さな子を連れて公共交通機関を利用するのは厄介だし、なによりも他の客に迷惑だ。そう考えるのは自分だけでなく、周囲の人たちはそういう人が多かった。それがいつのまにかベビーカーが大型化し、その大型ベビーカーを押して当たり前のように混んだ電車に乗り込んでくる人が多くなった。そうやって育てられた子供がどんな人間に育つものなのか興味のあるところだ。

子供が生まれたときに買った車は、離婚のときまで乗っていた。離婚してロンドンへ移り住み、1年ちょいで帰国して巣鴨で一人暮らしをしていた。それこそ万が一のことを考えると外国で車を運転する度胸はなく、巣鴨で自動車を保有する必要もないままに、昨年再婚して調布に移り住んだ。今住んでいる団地も最寄り駅から徒歩10分なので、やはり車はいらない。この間、車を運転したのは年に数えるほどのことでしかない。車が無いと行きにくい場所を訪れるとき、車で行ってみるという経験が必要なとき、くらいのことだ。

今は必要なくとも、車が必需品となることもあるだろう。尤も、自分の年齢を考えれば、そういうことになったとしても、それが長いこと続くわけでもあるまい。しかし、そういうときのことを考えておくのは、やはり必要なことだと思う。自動車周りのことはそうなってから考えればよいことだとはわかっていても、運転に関する知識や意識は持っておかないといけないのではないかと漠然と思っている。それでJAFを退会できないでいる。