南独の「隕石と中世の街」ー ネルトリンゲンの一日旅

2017年10月11日 | ドイツ・ヨーロッパの「旅」

1500万年前に隕石が落ちて出来た盆地の真ん中にある、
中世からの街、ネルトリンゲン(Nördlingen)、一日、
一人で散歩しました。
今日は僕のブログで初めてのドイツ観光案内です。 

(ネルトゲンの地図、街をぐりると囲む中世からの城壁が
 そのまま今も残っているのがよく分かる。ドイツの中でも
 唯一の街。)

(街を囲む城壁の内側、全長一周で三キロ、おすすめの散歩道。)

ネルトゲンの街は後で聞いたところによると、日本で流行った
「進撃の巨人」のモデル舞台にもなり、ドイツ・ロマンチック街道の
一つであるとも。
けれども、そのような観光地にありがちな騒がしさなど一切なく、
街の人の暮らしが身近に感じられる、とても良いところでした。

(街を行く地元の人達。)

(古い画商のウィンドウで見つけた、少し昔のスケッチ。
 下の写真を見ると、今とあまり変わりがない。)

(土曜日のマルクトに買い物にきたお母さん達。乳母車を止めて
 ずっと話し込んでいる。いつ終わるのだろう。)

(昔からの花屋さんの入り口。)

(銀行の古い建物。灯りを頭の上に乗せて、見張りをしているの
 だろうか。)

(右側の赤い建物。「市庁舎前カフェ」という古い名称の喫茶店。
 テラスも素敵だったけれども、中のお菓子といかめしい顔をした
 ご主人がいまいちだったので、足を踏み入れなかった。)

(何百年も続いている古いホテル。そんなに高くもない。
 地下にはワインセラーもあるとのこと。)

(身障者の方々も楽しく働いている、街のビストロ的な喫茶店。
 そこで食べた南独シュバーベン地方の名物「フレードゥレズッペ」
 コンソメも、きしめん風にパンケーキを細長く切ったスープの具も
 本物の味だった。昔はハレの日の贅沢なスープだった。)

(マルクトで見たドイツの野菜。セロリの根っこと、今が旬の
 プラム。)

(街の老舗の肉屋に地元の人の長い行列ができているので
 近寄ってみると、自家製のソーセージを炭焼きにしていた。)

(街のはずれの一軒家。)

(ネルトゲンの街を出たところ。列車の車窓からの風景。
 緩やかな丘陵地帯が続いている。)

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【ネルトゲンの街のその他、いろいろ】

① マルクトで見つけたオーガニックの山羊のチーズ専門の屋台。

チーズも女主人もとても良い感じ。一言で言うと「オーセンティック」
伝統の中の自由と個性。今のドイツで僕が一番好きな部分です。

山羊のチーズが好きなウチの奥さんのことも思い出し、三種類のチーズが
入った自然な、可愛らしいパッケージのお土産も買いました。

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② 市庁舎前広場の近くで見た天使の看板。

この旧い看板を日本語に直訳するなら、
「市立ないし市中薬局、天使の下へ」とでも訳すのだろうか。
はたして、これは病を癒すも、安らかな終わりを告げるのも神の
ご加護のもとでは同じというようなことであったのだろうか?

確かなことは、昔からドイツの薬局は富裕な市民階級に属し、
代々資産を成していたことだ。多分、天使の看板の下に或る一定の
知識を独占し、現世の利にあやかっていたのだろう。
宗教と知識と階層の結託、これはヨーロッパのブルジョアジー、
市民階級の一つの特色だったと思う。 

 



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