「ミュンヘン・オクトーバーフェストの広場でちょっと考えたこと」

2016年04月15日 | 社会

ドイツ国内出張初日、ミュンヘンの朝。肌寒い春の日です。



ミュンヘンの昔からの建物を見上げながら、仕事の前に
チンタラのんびりジョギングをしています。

戦前の南ドイツのブルジョアジーが建てた邸宅を見上げながら、
[今は大企業相手の弁護士、会計士などが事務所のステータス
としてよく使っています。]
ゆるゆると走っていくと、有名なオクトーバーフェストの広場に
着きました。



「だだっ広~い!!!」の一言に尽きます。



明日からはここで蚤の市と移動遊園地「キルメス」が開かれる
そうです。
日本からドイツに戻ってくると、最初の何週間かは、どこを見ても
何につけても体の大きい、スペースの大きい人たちだと改めて
思います。



さて、ミュンヘン・オクトバーフェストの会場は、ドイツ語では
「Theresienplatz」(テレージエンプラッツ)と呼ばれ、
バイエルン王国当時のババリアの女神像が建立されています。

 

かってのバイエルン王国の偉大と統一の象徴とのこと。
空に向かい聳え立つ、なかなかの威容ではありますが、僕は
こんなマッチョな男性美学で歪曲された女性像より、自然な姿
の3人の女性ランナーの方がずっと自然体で美しいと思いました。



何時の時代でも、国家の大袈裟な美学にはあまり良いことは
ありません。

今回の東京オリンピックの誘致騒ぎでも、その後の国立競技場
のデザイン騒動でも、このマッチョな男性論理の担ぎ手達が
大きな災いをもたらしているのは明らかです。
そのくせ、彼らはバイエルン王国を作ったドイツの当時の男性達に
比べると、やること、なすこと、体も器もスケールも小さい人達です。
日本は、世界に稀なる文化と美しさを有していた国です。
小さな東洋の一国で全然構わないはずです。

島国根性の誇大妄想症を約150年間続けてきた国、日本。
もういい加減にした方がいいと思います。

 


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