30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

正月は宮城の酒が並んだ

2015-01-13 | 

酒の話は半年ぶりになる。毎晩酒を飲んでいるのだから酒のことを忘れるわけはないのだがどうもいけない。いつものことだが自分に言い訳する。酒は飲むべきもので書くものではない。うまいうまいと飲んでいればいい、と。

正月は子どもがやってくる。子どもといっても中年になる。二人とも男で飲んべえだから酒の用意しなければならない。ハレの日に出す酒はやはりそれなりにいいものをと思う。しかし私はいつも定番の酒を熱燗で飲んでいるものだから、よほどのことがないかぎり分に過ぎる「高い酒」は買わない。身の程をわきまえて飲んでいる。かように定番の酒で満足しているのだが、たまには浮気をしたくなる。そんなときは少し背伸びしていいものを買う。

私が買う以上に、ありがたいことによそさまから酒をいただく。それが垂涎の酒ばかりなのだ。しかしケチで貧乏性のわたしはこんな過分の酒はもったいなくて飲めない。2,3杯飲めば気が済んでしまうから在庫はたまるばかりでなかなか減らない。封を切り、在庫を減らすには正月はいい機会なのである。

ところが年の瀬も押し詰まって仙台在住のお医者さんから酒が届いた。夏にも沢山のうまい酒をいただいている。いただくばかりだ。困った、困ったといいながらも、こんどの銘柄はなんだろうかとすぐに開梱してしまう自分が情けないと感じるものの、やはり好きなものには目が行ってしまう。

その酒がこれ。いずれも宮城の酒だ。「乾坤一・ひより純米吟醸原酒」に「橘屋・雄町特別純米酒」。こんないい酒ばかりをいただいて申しわけない。でも飲みたくなるいい酒だ。わたしが独占してちびりちびりとやりたいところだが正月だ。せっかくだからこのうまい酒を子どもにも飲ませてあげることにした。この親心には自分でも泣ける。ということでまずは正月の酒としてこの二本が決まった。

つぎも宮城の酒になった。「戦勝政宗・特別純米」。仙台の勝山酒造のものだ。これは長男がぶら下げてきた。東京駅のエキナカショップの「はせがわ酒店」で買ったのだという。あまたある酒のなかから宮城産のものを買ったというのだから偶然にしてはでき過ぎだ。勝山酒造はうまくなったと噂に聞くが飲むのは初めてになる。

これで宮城の酒が三本そろった。子どもの友人が一人加わったのだが、それでもこれだけあれば十分だろう。そうなると私の酒の出番がない。在庫を減らしたいのだが様子を見るほかない。一本ぐらいは出すかと「龍力・米のささやき大吟醸」を選んだ。

いずれもいい酒だ。うまいかどうかはあとは好みの問題。龍力の大吟醸は食前酒だなと意見が一致。それから食うほどに飲むのだが、なかでも乾坤一と戦勝政宗が好評だった。後者は四合瓶だからすぐに空っぽになった。それ以上に乾坤一がいい。ことしの乾坤一は夏にもいただいたがうまかった。こんかいのもいい。わたしは自分のペースでちびりちびりやっているのだが、乾坤一の残りが少なくなってきたことが気になりだした。私はそれほど飲んでいない。「オレの分を少しは残しておけよ」とストップをかけた。親ごころより飲んべえの意地汚さの方が優先だ。

ということでこの正月の酒はいずれも到来物をいただいた。わたしのとっておきの在庫の酒は減らなかった。ふだんは定番の酒ばかり飲んでいるから台所の物置にある過分の酒たちは当分のあいだ出番がない。


      
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