↑ハクサイは防寒のため新聞紙で包んでいる
↓新聞紙を取り除くとこの姿。なんとも痛々しい
同じことをなんども書いている。それでも同じことを書いてしまう。なにを書いてしまうのかといえば、冬野菜はいまの厳寒期が一番うまいということ。あたりまえなのだが、同じものを収穫はじめてからいまの時節までずっと食べ続けているとそれがよくわかる。
ハクサイがそうだ。ハクサイはほとんどをお香香にする。これを11月末から食べている。食べ尽くせばまた漬けるという繰り返しだからすでに何度も漬けている。
食べはじめのころは、味よりも、この冬も食べられる幸せと初物のありがたさのほうに感じ入っていた。それが1月に入ってからは、うまいと思わず口にしてしまうほどの味になる。そうなると箸がしきりに往復する。熱いご飯で食べると感に堪えないほどのうまさだ。漬物ごときになんと大げさなと言われてしまうのはわかっているのだが、本人がそう感じるのだから世話がない。
ハクサイは36個作った。いま残りは10個以下になった。寒さで外葉が一枚また一枚と枯れてくる。防寒のために新聞紙ですっぽりと覆っているだが、それでも葉は凍てついて枯れていく。
新聞紙を取り除くと、いまの姿はぼろぼろだ。見た目が悪い。枯れた葉を一枚ずつはがしていくと、みずみずしい裸身が現れる。うまいはずだなと思わずにはいられない。