30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

リハビリ山行は八ツ・赤岳(2)ーこの大観、すべての山が

2009-09-09 | 登山

コース&タイム
9月6日(日)
我孫子駅6:01=6:57新宿駅(あずさ3号)7:30=9:51茅野駅10:20(諏訪バス)=11:12美濃戸口11:30(南沢)-12:30美濃戸12:40ー15:10行者小屋(テント泊)
9月7日(月)
行者小屋・テント5:30(地蔵尾根)-6:25主稜線合流ー7:10赤岳・北峰ー7:20赤岳・南峰8:00(文三郎尾根)ー9:20行者小屋10:50-11:20赤岳鉱泉ー12:40美濃戸13:20ー14:15美濃戸口14:56(諏訪バス)=15:48茅野駅16:20(あずさ26号)=18:36新宿駅=19:41我孫子駅

2日目(1日目→
テントの中は寒くてたびたび目が覚める。4時15分起床。空には月と星が輝く。明るくなるのは4時50分ごろ。急にスーと明るくなった。八ツの山並みが姿を見せた。ガスはすっかり消えて、すべて見える。期待したとおりの展開だ。それ急げとばかり食事を済ませ、5時30分にテントを出る。頂上には7時半には立つことができるはずだ。ちょうど阿弥陀岳の頂上が日の光で輝きだした。

地蔵尾根に取りつく。しだいに急峻になってくる。八ツはどこも急峻だ。それに岩山だ。はしごと鎖の連続になる。道は完璧といえるほど整備されている。だから慎重にいけば問題はない。

途中振り返ると北アルプスが横一線に勢ぞろい。思わず足を止める。写真は少しぼんやりしているが、肉眼でそれはそれははっきりと。何度も見慣れた風景だ。やはり気持ちがいい。朝早いだけに空気が澄んでいっそう鮮明だ。これで今日の大展望は保障されたされたようなもの。そのことがなによりうれしく、「頂上からの展望はすごいことになるぞ」。

はしごと鎖で岩壁を登り、一時間足らずで主稜線に出る。分岐にお地蔵様。安全を祈願する。天から声が聞こえてきた。
「BIGFARMさん、お待ちしていました。八ツの山の神です。船形山の山の神から歓迎するように頼まれました。彼女とはどんな関係か知りませんが、すごく気をつかっていましたよ」
「彼女は山の神ですから男女の仲になろうとしてもできません。長い付き合いですから、きっと友情で見守ってくれているのでしょう」
「歓迎のしるしがこの天気です。病み上がりとか。どうぞ気をつけて存分に楽しんでくださいね」
船形山の山の神にまで気を使わせてしまったようだ。こんな能天気な思いをしながら、頂上までもうひと踏ん張りだ。

八ツの山の神が用意してくれたこの一片の雲もない青空。まずは見えている天望荘を目指す。 

天望荘を過ぎるとまた鎖の連続になる。途中で天展荘を見下ろしながら北を振り返る。八ツは南北に走る。赤岳から北に向かって、横岳、硫黄岳、天狗岳、そして北端に蓼科山を望むことができる。うーん、たまらないね。

7時10分。コースタイム通りに山頂・北峰着。山頂は南峰と北峰の2峰からなる。北峰から南峰を見る。三角点と山頂標識は南峰にある。

やはり素晴らしい壮大な景色が広がっていた。四方八方、すべての山が姿を現して私を迎えてくれた。皆さんごきげんよう。早起きしてきてよかった。南峰の向こうは南アルプスだ。

ちょっと歩いてここは山頂の南峰。展望に上機嫌のBIGFARM。顔を見せないと忘れ去られるからたまには控えめにちょっこっと登場。白頭を帽子で隠して。

南峰からは、八ツの南に走る山並みを眺める。権現岳、ギボシ、そして編笠山へと続く。その背後には南アルプスの山々がずらり。いやあ、すごいのなんのって。目立つ3つのピークは右から仙丈、甲斐駒、北岳。

こんどは北八ツに目を転じると、さきほどの眺めの再現だ。

ここまでコースタイム通りに来た。帰りの時間までたっぷり余裕がある。見慣れた展望でも、いつも夢中になる。水を飲み、食事をするよりも、この展望に釘づけになった。食事どころではなく、北から順にぐるっと山座同定を楽しむ。あっというまに8時になった。この時刻に下山する予定でいた。もっとゆっくりしてもよかったのだが、早めに下山しよう。山頂には40分いたことになる。

下山は文三郎尾根を下る。鎖の連続だ。正面に阿弥陀岳。その背後に、こんどは右手に木曾御嶽、左手に中央アルプス。もう満腹。満腹だ。

下山していると赤岳から日が昇った。

無事に行者小屋に戻り、すぐにテントを撤収。それから行者小屋のベンチでゆっくりする。こんなのんびりした山行なんてはじめてだ。時間に余裕があるので帰りは赤岳鉱泉から北沢を歩いた。北沢のきれいな流れに思わず休憩。見上げると青空は続いている。

八ツはあいからわず若い人が多いから歩いていても気分がいい。中高年ばかりだとうんざりする。それだけに若い人を見るとつい声をかけてしまう。若い女性ならなおさらだ。若いころ、八ツは憧れだった。山口耀久著「北八ッ彷徨」の世界にあこがれた。 

病み上がりの山行なのにテントを担いで大丈夫だろうかと心配したが、無事に下山できた。案外快復しているなと思わせてくれた。ところが帰宅するとさすがにどっと疲れが出た。まだ当分は自重しなければならない。それでも山を歩けてほっとしている。

 

  


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リハビリ山行は八ツ・赤岳(1)ー無理して大丈夫かな

2009-09-08 | 登山

6日と7日の両日、1泊2日で八ツの赤岳をテントを担いでひとり歩いてきた。体調がどこまで戻っているのか確かめたかった。

8月中下旬の北アルプスでは体調が悪く途中で引き返してきた。すぐに快復するだろうと考えていたのだが、これが思いのほか遅れた。遅れたこと自体がいやな感じだった。体の芯までやられてしまったようだ。年をとったかなと思わせるような症状だった。体の様子を見ながら慎重に体力回復に努めた。いつものようにウオーキング、そしていまはやりのスロージョギング。

あれから2週間。そろそろリハビリをかねて山に行きたくなった。行き先は八ツの主峰・赤岳。たまたま新宿~茅野までの往復回数券を持っていたのでそう決めた。リハビリだからもちろんテントを背負って行く。「調子が悪いといいながらわざわざテントを担いで行くなんて」とかみさんが言う。しかし、かみさんに言われるまでもなく、それは自分が一番わかっていて、大丈夫かなとかなり心配しているのだが、重荷を背負ってどこまで体が回復しているか、確かめながら歩くことにした。

リハビリ山行だから無理はしない。コースはもっとも一般的なものにした。美濃戸口ー行者小屋ー地蔵尾根ー赤岳ー文三郎尾根ー行者小屋というラウンドコース。1日目は行者小屋まで。そこにテントを張る。2日目に頂上へ登る。

1日目。
出発点の美濃戸口。慎重に出発だ。一歩一歩、体の各部分の調子を確かめながら歩いて行く。どこかが悲鳴をあげたら戻るつもりだ。スローペースを心掛けて、「ゆっくり、ゆっくりと」と自分に声をかけながら。 

コースタイムより少し遅れて行者小屋に到着。どこも異常はなく、この調子なら明日も歩ける。そんな体の調子だった。
この2日間はいい天気の予報だ。たしかに天気はいいのだが、山だけが雲に隠れている。山が見えない。「あずさ」の車窓からは南アルプスも八ツも雲の中だった。この日は日曜日。次々と多くの登山者が下山してくる。聞いてみると頂上は雲の中で展望はなかったとがっかりの様子。たしかに行者小屋に着いても日差しがあるのに、目の前に覆いかぶさるようにそびえているはずの赤岳はじめ八ツの山はすべて雲の中だった。私の本番は明日だ。天気がどうなるか、少しばかり気になった。

すぐにテントを張った。私のテントは真ん中の緑色。この日は日曜日ということでテントは少なく、全部で9張りぐらいだった。小屋泊も20名足らずだという。

夕方になって赤岳が雲の中から一瞬だが姿を見せた。これで雲がはれるかなと期待したが、またすぐに厚い雲の中に。それから2度と姿を見せることはなかった。

山の展望を楽しむなら早朝だ。明日は、帰りのバスの時間もあるので、できるだけ早く出発しよう。6時には横になった。夜は冷えた。ホッカイロを寝袋の足先に入れるほどだった。夜中に目を覚まして外を見ると、月と星が出ていた。月は満ちて、その光で夜中とは思えないほど明るかった。「あしたはいいぞ」。



明日に続く→

 

  


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塩ゆでラッカセイが待ち遠しい

2009-09-05 | ラッカセイ

ラッカセイの葉が上に盛り上がり横に広がっている。大きくなったもんだ。その上にはサトイモの葉がかぶさってきている。両者の生育ぶりはすばらしい。下の写真は7月9日に同じ場所を撮ったものだ。これを見比べてると、ウネ間がすっかり隠れてしまうほどこの2カ月の夏の間に大きく成長したことがわかる。

ラッカセイは土寄せと雑草取りをするだけで普段はあまり手をかけない。それにしてはいつのまにか大きくなってしまったなと、そんな感じで眺めている。

気になったついでにラッカセイの土の中をのぞいてみた。軽く茎を引っ張っただけでこんなに大きな実が出てきた。これなら9月末に塩ゆでする分だけでも早めに収穫できそうだ。ラッカセイを作るようになってから、すっかり塩ゆでラッカセイにはまってしまった。もうすぐそれを味わえる。

 BIGFARMのラッカセイ栽培


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本腰を入れてハクサイの植えつけ

2009-09-04 | ハクサイ

いよいよハクサイの植え付けだ。これでブロッコリー、キャベツ、ダイコンと秋冬野菜の目玉がそろった。この4種の中で一番育てるのに神経を使うのがハクサイだ。毎年ハクサイを作っていながらいつもやきもきさせられる。簡単に育ってくれない。手がかかるのである。

試行錯誤してきたが、いまはポットで苗を育ててから畑へ植えつけている。直まきはしない。今年も8月14日にポットにタネをまいた。20日たって、本葉が3、4枚になった。もう少し大きくなってからがいいのだが植えつけることにした。

かならずが予備苗を作っている。ポット苗は植えつける予定数よりも多く作る。害虫などでうまく育たない欠株が出てくるからだ。ハクサイのタネまきの最適期は限られている。苗がうまくできないときはまき直さなければならない。しかし、まく時期が遅くなると、気温が低下して成長が鈍り結球しなくなる。そこを頭に入れておく必要がある。そのための予備苗の用意だ。

株間50センチで根鉢を崩さないようにそっと植えつける。徐々に間引きしながら1本にする。この1本を育てるのだが、待ち構えているのが害虫だ。

まずはシンクイムシ。生長点となる芯を食べてしまう。これにやられたら成長が止まってしまうからその株はあきらめることだ。予防としては芯の部分を観察して家庭菜園なら爪楊枝でとる。小さな虫だから厄介だ。株数が多いと一つ一つ見ていくのも大変だから殺虫剤をまくほかない。

株が大きくなるとシンクイムシの心配はなくなる。これで安心してはいけない。結球してきたらこんどはヨトウムシが現れる。この虫の食欲はすごい。放っておくとハクサイの中身はぼろぼろになるほど食べられてしまう。人間さまの口に入る前にすっかり食べられてしまうから、これも見つけたら捕殺する。ヨトウムシがいるかどうかは「糞」でわかる。葉に糞を見つけたら葉のどこかに隠れているから探そう。少なくとも週に1回は意識してヨトウムシ退治をしなければならない。

この秋もこの手順だ。ずっしりとした重量感のあるハクサイをイメージしながら育てる。
 BIGFARMのハクサイ栽培 


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ダイコンは一本のロープから

2009-09-03 | ダイコン

台風で雨が久しぶりで降った。乾いていた畑がたっぷり水を吸った。これはいい状態になったぞと、きのうはさっそくにダイコンのタネをまいた。品種は「耐病総太り」(タキイ種苗)。秋まきは毎年この品種だ。

ダイコンのウネはすでに用意してある。一本のロープをウネの端から端までぴんと張る。このロープに沿って種をまいていく。

ダイコンのタネまきは点まきが一般的だが、BIGFARMでは1条まきにしている。5㌢間隔にまいていく。やや厚めだ。こうしてまいていくと、タネ袋に入っている9mlの種をちょうど使い切る計算だ。これもこれまでの経験でわかっている。今回も「ぴったりだな」といいながら、ウネの端まで来るとタネ袋が空っぽになった。

ダイコンを条まきするのは、間引き菜を取るためだ。これがBIGFARMの大好物。このため種を厚めにまいている。間引き菜がいちばんうまいのは若いうち。まだひょろひょろといった感じの本葉4、5枚のころが一番うまい。成長してきたものは茎が太くなり、シャキシャキとした繊細な食感がなくなる。間引き菜にも「旬」がある。
 BIGFARMのダイコン栽培


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入り日に輝く黄金のi稲穂

2009-09-02 | その他

コンバインが走り回る田んぼを眺めて、もう稲の刈り取りの季節なんだなと思う。BIGFARMの近くには見渡す限りの田んぼが広がっている。9月に入ると稲の刈り入れが始まる。5月初旬の田植えからほぼ4カ月。コメは意外と早くできるものだ。

今年は夏に日照不足といわれたが、それ以外の自然災害はなく順調に育ってきた。ところが収穫時期を迎えて、一昨31日に台風11号が関東に。最後の仕上げ時になんでまたといいたくなる。台風が通り過ぎた田んぼを見てきた。倒伏はあったが特に被害はないようだ。きょうから多くの田んぼで収穫が始まったようだ。


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シシトウって、うまかったんだね

2009-09-01 | その他

よくわからなくて戸惑っている。農業は産業として衰退の一途をたどっている。数字はそう示すのに、一方で農業ブームとでもいいたくなるほど最近の雑誌やテレビは盛んに農業特集を組んでいる。この見方がわからない。新刊の川上康介著「農民になりたい」(文春文庫)を読んでみた。「脱サラ農民」を紹介している。自然と暮らす喜びにはBIGFARMも共感するのだが、この人たちの実践が農業の新しい大きな流れになるのか。ますますわからなくなった。

BIGFARMが応援しているオンラインショプ「チャレンジファーム」。魅力あふれる家庭菜園ショップを目指してスタートした。今期は秋冬の“家庭菜園”商品を充実させようと努めている。まだまだ商品構成に不満だが、少しずつ前進だ。

畑を整理したので、BIGFARMではすっかり収穫野菜が少なくなった。2回目に種をまいたナスとピーマンだけが盛んにとれる。それに空芯菜。わずかにトマトとキュウリ。ところがここにきてシシトウが多くの実をつけてきた。これまでシシトウは作らなかった。同じ仲間のピーマンとトウガラシで十分だった。今年はコンテナ栽培でシシトウを作ることになり、種をまいたら多くの芽が出てきた。もったいないので畑でも育てることにした。

 シシトウといえば焼き鳥屋で食べる「野菜」だ。飲兵衛のBIGFARMはあまりうまいとは思わなかったからこれまで作らなかったのだが、このところ毎晩のように酒のつまみにしている。うまいからだ。やはりとれたては軟らかくてうまい。ということはこれまで焼き鳥屋でまずいシシトウをくわされていたことになる。焼いてショウガと醤油で食べるシンプルさ。実は調理法をこれしか知らない。

 BIGFARMのシシトウ栽培

 


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