30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

リハビリ山行は八ツ・赤岳(1)ー無理して大丈夫かな

2009-09-08 | 登山

6日と7日の両日、1泊2日で八ツの赤岳をテントを担いでひとり歩いてきた。体調がどこまで戻っているのか確かめたかった。

8月中下旬の北アルプスでは体調が悪く途中で引き返してきた。すぐに快復するだろうと考えていたのだが、これが思いのほか遅れた。遅れたこと自体がいやな感じだった。体の芯までやられてしまったようだ。年をとったかなと思わせるような症状だった。体の様子を見ながら慎重に体力回復に努めた。いつものようにウオーキング、そしていまはやりのスロージョギング。

あれから2週間。そろそろリハビリをかねて山に行きたくなった。行き先は八ツの主峰・赤岳。たまたま新宿~茅野までの往復回数券を持っていたのでそう決めた。リハビリだからもちろんテントを背負って行く。「調子が悪いといいながらわざわざテントを担いで行くなんて」とかみさんが言う。しかし、かみさんに言われるまでもなく、それは自分が一番わかっていて、大丈夫かなとかなり心配しているのだが、重荷を背負ってどこまで体が回復しているか、確かめながら歩くことにした。

リハビリ山行だから無理はしない。コースはもっとも一般的なものにした。美濃戸口ー行者小屋ー地蔵尾根ー赤岳ー文三郎尾根ー行者小屋というラウンドコース。1日目は行者小屋まで。そこにテントを張る。2日目に頂上へ登る。

1日目。
出発点の美濃戸口。慎重に出発だ。一歩一歩、体の各部分の調子を確かめながら歩いて行く。どこかが悲鳴をあげたら戻るつもりだ。スローペースを心掛けて、「ゆっくり、ゆっくりと」と自分に声をかけながら。 

コースタイムより少し遅れて行者小屋に到着。どこも異常はなく、この調子なら明日も歩ける。そんな体の調子だった。
この2日間はいい天気の予報だ。たしかに天気はいいのだが、山だけが雲に隠れている。山が見えない。「あずさ」の車窓からは南アルプスも八ツも雲の中だった。この日は日曜日。次々と多くの登山者が下山してくる。聞いてみると頂上は雲の中で展望はなかったとがっかりの様子。たしかに行者小屋に着いても日差しがあるのに、目の前に覆いかぶさるようにそびえているはずの赤岳はじめ八ツの山はすべて雲の中だった。私の本番は明日だ。天気がどうなるか、少しばかり気になった。

すぐにテントを張った。私のテントは真ん中の緑色。この日は日曜日ということでテントは少なく、全部で9張りぐらいだった。小屋泊も20名足らずだという。

夕方になって赤岳が雲の中から一瞬だが姿を見せた。これで雲がはれるかなと期待したが、またすぐに厚い雲の中に。それから2度と姿を見せることはなかった。

山の展望を楽しむなら早朝だ。明日は、帰りのバスの時間もあるので、できるだけ早く出発しよう。6時には横になった。夜は冷えた。ホッカイロを寝袋の足先に入れるほどだった。夜中に目を覚まして外を見ると、月と星が出ていた。月は満ちて、その光で夜中とは思えないほど明るかった。「あしたはいいぞ」。



明日に続く→

 

  


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