30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

そうだ、津軽の温泉と山へ行こう(2)ー岩木山登山

2009-09-14 | 登山

岩木山からは、北海道が見えるほどの大展望が広がった

9月11日(金)
古遠部温泉=津軽湯の沢8:04=8:29弘前9:25(弘南バス)=10:19嶽温泉10:25(スカイライン)=10:55岩木山八合目11:00-11:50岩木山山頂12:50-13:45八合目13:50-15:30嶽温泉(泊)高原の宿・山楽

2日目(1日目→)の11日は、岩木山を登り、ふもとの嶽温泉に泊まる。
岩木山登山はかみさんの希望だ。私は古遠部温泉に念願かなって入ることができてそれだけで大満足していた。岩木山にはこれまで2回登っているから、取り立てて岩木山登山にはこだわらなかった。ところがこの日は天気がいいのである。こうなると俄然登山の意欲がわいてくる。過去2回の岩木山登山はどちらも展望に恵まれなかったからだ。

「オレはホントウに晴れ男なんだな」。そう確信してしまうくらい、2日目の津軽地方は久しぶりに好転に恵まれた。じつは岩木山登山を1日目にするか、2日目にするか、迷った。というのは登山を1日目にすると、その日のうちに古遠部温泉にたどりつくのが遅れてしまう。しかたなく登山を2日目にした。出発直前になって天気予報を見ると、なんと登山の日だけが晴れマークで、前後は曇り、または曇りのち雨という予報だった。山の天気はあてにならないが、この日だけ晴れるというのだからこれを期待しないわけにはいかない。まあ晴れ男というよりたんなる偶然でしかないよ、なんていわれても仕方ない。

2日目は登山のため、8時前に古遠部温泉を出て、津軽湯の沢駅から弘前駅へ向かう。朝は小雨。温泉を出るときはやんで晴れ間が見えてきた。急速に天気がよくなってきている。これで安心。予報通りだ。しかし、駅から嶽温泉に向かう弘南バスの車窓から見る岩木山の山頂は雲で覆われている。この雲が消えるかどうか。気になる。「頂上の雲がなくなったよ」とかみさんが喜んでいる。本当だ。岩木山の3つの嶺がはっきりと姿をあらわした。もちろん私もニコニコ顔になっている。

津軽地方はリンゴの収穫がはじまっている。トップバッターは「津軽」だ。そのリンゴ畑を前景にして岩木山を撮ろうと、バスの中からシャッターチャンスを狙った。何枚も撮ったが、まあ見られるのはこの一枚ぐらいだけだった。 

岩木山登山を簡単に済ませるには8合目まで岩木山スカイラインのバスで行けるからそこから往復すればいい。さらに9合目までリフトがある。今回はふもとに着くのが遅い時間なのでふもとからの登山はあきらめ、8合目から登ることにした。下山はスカイラインのバスを使わず、ふもとの嶽温泉まで歩くことにした。今晩の宿はそこに予約してある。

嶽温泉で、8合目行きの岩木山スカイラインのバスに乗り換える。嶽温泉の標高は450メートル。一気に1238メートルの8合目まで運んでくれる。

スカイラインというだけあってバスからの眺めはいい。どんどんいい天気になってきている。
まず白神山地が飛び込んでくる。

次に日本海が見えてくる。
8合目からは、鯵が沢から十三湖までの七里長浜の海岸線がきれいだ。ここから登りはじめる。頂上1624メートルまでの標高差は約400メートル。

9合目の鳳鳴ヒュッテからは両手を時々使うくらいの岩の急な登りになる。写真で見るとそんなに急登には見えないが、見上げるほどの急坂だ。 落石に注意だ。前回の98年は岩木山神社から登り嶽温泉に下りた。私が歩いた翌日にこの岩場で落石で一人が亡くなっている。だからここの登りは落石に注意だ。

この日は湯治効果?で体調万全。快調に飛ばしたので50分足らずで頂上に着いた。周囲をすべて見渡すことができる展望が待っていた。
1624メートルの頂上だ。

八甲田連峰。さらに目を右に転じると八幡平だ。



日本海の眺め。正面が鯵が沢の町で、白神山地を源流とする赤石川が見える。

鯵が沢から十三湖まで続く七里長浜の先は津軽半島。その先に北海道が見える。津軽半島の向こう側は下北半島だ。
まさか、こんなにも展望に恵まれるとは。運がいい。かみさんも、天気が良くて、すごい展望が待っているとは思ってなかったようで、それだけに大喜び。ご機嫌である。私も3度目でやっとこの展望に目にできた。かみさん以上にうれしかった。

すっかり頂上からの展望に夢中になり1時間もいてしまった。ルンルン気分で下山開始。頂上の1624メートルから嶽温泉の450メートルまで標高差約1200㍍を下る。8合目からは嶽温泉コースに入る。

この道は一度歩いている。気分良く歩けるブナの林が続くと覚えている。ところがなかなかブナが現れない。やっと標高1000㍍をきるとブナが現れた。巨木のブナはないが白い肌の美人ブナだ。

道が広くなってから歩みがゆっくりになった。粘土質の道でつるつる滑るからだ。こういう道は大の苦手。へっぴり腰で注意しながら歩いているのだが、とうとうものの見事にひっくりがえってしまった。
ここが嶽温泉登山口。頂上から約2時間半だ。やはりここまで歩くと少しは山を歩いたという気持ちになる。8合目からの往復だとあっけなくて、きっともの足りないだろう。

大きなナナカマドの木。真っ赤な実が青空に映える。このさわやかさはいまの自分の気分とおなじだな。



さあ、お楽しみの温泉だ。嶽温泉は白濁している。

3日目に続く

 

  


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