↑白菜の菜の花丼
↓山東菜の菜の花丼
10日にウグイスの初音。ぎこちない。練習中といったところか。
9、10の両日に菜の花でどんぶりものを作った。これは10数年前になるのか、辰巳芳子さんのレシピ本を見て知った。簡単極まりない。それでいて春の息吹を十分に味わえる。これならわたくしでもできると毎春、菜の花が咲くのをいまかいまかと楽しみに待っている。
使うのは山東菜と白菜の菜の花。ほかの菜の花をいろいろ試したが苦味が強かったり、食感が硬かったりしてどうもいけない。
当初は白菜の菜の花でずっと作ってきた。一昨年に山東菜の菜の花を使ってみたところ、くせがなく、やわらかい。白菜よりもうまく感じた。そこでいまは山東菜と白菜の両方を交代でどんぶりにしている。
材料にするのは花茎と葉である。黄色い花が全開しているものは避け、蕾の状態にあるものを摘む。黄色い花が少し混じったものでもいい。
山東菜と白菜の菜の花はスーパーでは売っていない。両者を食べるには菜園をやっているか、知り合いに農家の人がいるかに限られてくる。
このどんぶりものはあっという間にできてしまう。
1、菜の花を鍋に入れてオリーブ油を上からかけて炒め、塩、しょうゆ、酒を加えてからめる。汁が残るぐらいで火を止める。どんぶりに熱々のご飯を盛り、菜の花をのせて鍋に残った汁をかける。
2、これだけである。調味料の分量は好み。どんぶりものは甘辛い汁が好きだからわたくしは砂糖を少量加えている。
春は足早だ。あっという間に通り過ぎいていく。菜の花の丼を賞味できるのはわずかな時間しかない。もう少し食べたかったなと惜しむのが春の味でもある。
野菜ばかり食べているわけではない。肉だって魚だって食べる。この冬、なんども作ったのがサバの味噌煮。自分には作るのがむずかしいおかずだとばかり思ってきたのだが、これがやってみたら意外とうまくできてしまった。やればなんでもできるもんだというのがこのところの感想。スーパーで2枚におろしたものを買ってくる。かなりの量のショウガを貯蔵しているので、ここぞとばかりにたっぷり入れる。こってりした濃い味に仕上げたいのだが、味噌が足りないのか? いつもさっぱりめにしあがってしまう。これだってまずくはないのだが、いまひとつなにかが足りない。