↑虫食いなしはこの一個だけ
↓アオムシの食欲にお手上げ
虫よけに白い寒冷紗を被せてあるキャベツ畑。なかをのぞくとチョウチョが3匹舞っている。かわいそうだからと寒冷紗の中から外へ出してあげた。翌日行くとまた数匹チョウチョが飛び交っている。キャベツ畑の寒冷紗の中で羽化したチョウチョたちだ。なごむ光景だが、わたしにとってはなんともうらめしい。
6月末にタネをまいたキャベツ。夏まきキャベツはいつもなら7月中下旬にまくのだが、ことしはひと月も早くまいてしまった。早やまきすると夏のキャベツはアオムシだらけになる。そんなことはこれまでの苦い経験でいやというほどわかっていた。それでもやってしまった。
キャベツの敵はアオムシである。モンシロチョウの侵入を防ぐためすっぽりと白い寒冷紗をトンネル掛けしている。しかし大ざっぱだから、裾をしっかりと押さえていない。すき間から侵入して卵産み、アオムシになる。食欲は旺盛だ。このときまめに一匹一匹つぶしていいけばいのだが、面倒だからとさぼってしまった。結果は虫食いだらけである。虫食いのないのは1個だけで、残りは無残にも食い荒らされた。たらふく食べたあとは、サナギになり、羽化してチョウチョになる。
羽化したチョウチョを見ながら、虫食いの責任はわたしだなと思う。アオムシのせいにしたいが、駆除しないでさぼったのがいけない。アオムシをつぶす手間を惜しんだからだ。こうなることはわかっていたのに。それにしても、わかっているのに失敗を繰り返してしまう。学習能力は人並みにあると思っているのだが、失敗してはじめて、そういえば過去にもそんなことがあったなと思い出し、またやってしまったとほぞをかむ。よくあることだが少し落ち込む。
夏にタネをまいて秋冬に収穫するキャベツはこんな結果になった。キャベツは出番が多いから収穫が少ないと困る。しかしどうしようもない。手を抜いたらこうなる。秋にタネをまいて来春に収穫する春キャベツのほうは、気を引き締めてやっている。