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重松 清 /その日のまえに

2012年03月22日 | 小説

重松 清  著 その日のまえにを読みました。




僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。

昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。

死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。


Hさんが昨年読んだ小説の中でBEST1に選らんだ「とんび」以来、久々に重松作品を読みました。

「とんび」は泣けましたが、今回も泣けるストーリーなのでしょうか・・・。

明日「末期ガン」だって告知されたらどうする?

自分自身が、自分の愛する人が、我が子が・・・

どの話も、若くして死を宣告された人が登場します。

本人や家族がどのようにして死に立ち向かっていくのか、死を受容していくのかを追っています。

「その日のまえに」、「その日」、「その日のあとで」・・・

それぞれが独立した話のようになっていますが、最後にそのすべてが絡み合います。

こう云うところが重松作品の上手いところですね~。


本作は泣けると云うよりも、心にしっとりと沁みこむ作品でした。


コメント
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