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山本一力/赤絵の桜

2009年05月23日 | 小説
山本一力 著 

赤絵の桜
―損料屋喜八郎始末控えを読みました。




上司の不始末の責めを負って同心を辞し、刀を捨てて損料屋を営む喜八郎

不況の嵐が吹き荒れる江戸に新しく普請された、大人気の湯屋「ほぐし窯」の裏側を探るうち、公儀にそむく陰謀に気づく…。

喜八郎と仲間たちの活躍、そして江戸屋の女将秀弥との、不器用な恋の行方は?


損料屋喜八郎始末控え
の続編。

損料屋に身をやつし、与力の秋山や深川のいなせな仲間たちと力を合わせて、次々と難事件を解決する喜八郎。

喜八郎の周囲の人物たちの心温まるストーリーが 全編に散りばめられています。

そして、最後の章は喜八郎と江戸屋の女将・秀弥の恋の顛末。

二人とも30歳を過ぎている大人ですがまるで始めて恋を知り染めた 少年少女みたいに恥じらうもどかしさに周囲の人間たちがヤキモキ…。

そして、まさかの最後の展開に

そういうことだったのかぁ!” と感動!

たまに、こういった「江戸人情話」を読むと心がほっとします
コメント
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