薬丸 岳 著 「天使のナイフ」を読みました。
生後五ヶ月の娘の目の前で惨殺された妻・祥子。
夫・桧山貴志は耳を疑った。
犯人は、十三歳の少年三人。
四年後、犯人の少年の一人が殺され、桧山は疑惑の人となる。
少年たちの事件後を追う桧山に付き付けられた、信じがたい真実、恐るべき過去――。
殺してやりたかった。
でも殺したのは俺じゃない。
妻を惨殺した少年たちが死んでいく。
これは天罰か、誰かが仕組んだ罠なのか・・・。
少年犯罪と少年法、社会が抱える多くの矛盾と問題点。
加害者と被害者。
本書は双方の視点から見ることが出来るよう仕掛けが施されている。
少年法と真正面から取り組んだ読み応え十分な小説。
ハッピーエンドというわけではないが、一気に読める事間違いなし!