夏の巴里・「セーヌ河畔」
今年の梅雨も今がピークと思うが、それでも強烈。コロナ感染で緊張の列島に襲い掛かる自然の猛威、人の世が試されているような気がしきりにする。
閉じこもる毎日に新しい時間も出て来た。久々に絵筆も取ってみた。
セーヌ描きて夏の巴里思ひやる
釣り人の池塘の影求む薄暑
忘れ去るこの地にありし泉殿
身整ふも出鼻くじかる男梅雨
飛火野の白雨に追はるる親子鹿
震はせる生家の柱はたた神
生駒に薄暮降りるや夏灯し
海の子の頭上まで伸びる雲の峰
埋葬の香水のびん遺跡展
打水の最後は空にうさを撒く