草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/夏の巴里(龍峰)

2020-07-07 | Weblog

   夏の巴里・「セーヌ河畔」

今年の梅雨も今がピークと思うが、それでも強烈。コロナ感染で緊張の列島に襲い掛かる自然の猛威、人の世が試されているような気がしきりにする。

閉じこもる毎日に新しい時間も出て来た。久々に絵筆も取ってみた。

 

   セーヌ描きて夏の巴里思ひやる

   釣り人の池塘の影求む薄暑

   忘れ去るこの地にありし泉殿

 

   身整ふも出鼻くじかる男梅雨

   飛火野の白雨に追はるる親子鹿

   震はせる生家の柱はたた神

 

   生駒に薄暮降りるや夏灯し

   海の子の頭上まで伸びる雲の峰

   埋葬の香水のびん遺跡展

   打水の最後は空にうさを撒く

 

コメント (10)
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