草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

光芒子(蛸フエリー)

2009-05-07 | Weblog
・ 風光る輝きの中蛸フエリー
・ こどもの日人影なしや蛸フエリー
・ 大橋を行き交う船や夏の海
・ 黒鯛(ちぬ)釣りに漣のなか浮木沈む
・ 夏きざす仕掛け錘に蛸当り

明石海峡大橋のみえる海岸線が我が漁場です。
いよいよ魚達も活性化して、天気がよければ毎日のように釣り場へ早朝出勤です。
今の時期、浮木釣りではメバル、セイゴ・ハネ(すずきの幼魚)、海タナゴ、チヌ。投げ釣りではシンコ(アイナメの幼魚)、ベラ、キス、鰈、時に蛸も狙います。いずれも超美味で魚屋いらず、豊かな播磨灘の幸に感謝です。
浜風良し、釣って良し、食べて良し、前夜の仕掛け作りも又楽しです。 作戦通りの仕掛けで釣果があれば最高です。釣り師にとっていよいよベストシーズン到来です。

明石港と淡路岩屋港を繋ぐ連絡船は蛸フエリーと呼ばれています。
大橋を渡る高速道料金があまりにも高い(普通車で2250円)のでこのフエリーで通う車や人(大人@400円)が多く、海上20分ですが船に乗るとちょっとした旅行気分も味わえるので根強い人気があります。
ところが最近ETC割引のおかげで休日は淡路島に渡る人は増えたもののこのフエリーがガラガラ。 連絡船ですので客がいてもいなくても24時間定刻に運行されていますがこの船会社も倒産するのではと危惧しています。倒産した頃にETC割引制度が終了ともなると淡路に渡る人は激減、淡路で生活する人たちにとっては死活問題と思います。又淡路からの日頃の買い物客で明石の町もそこそこ賑わっていますがこの町も活気がなくなることでしょう。 なんとも理不尽な緊急対策です。
先のこどもの日、ETC割引のお陰で大橋は大渋滞でしたがフエリーには乗客の影がありませんでした。
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今日の俳句/ めだか (九分九厘)

2009-05-04 | Weblog

名の知らぬ紫の花夏を見る

山躑躅小股の切れる紫か
さつき咲く道はマンセル色記号
花水木散りて季節の頁繰る
つつじ道小兵どもの盛りかな
杜鵑花咲くインフルエンザものとせず

孵化めだか尻尾の動きに虫眼鏡

新型インフルエンザと連休の低料金高速道路の渋滞のニュースの目立つ、五月の今日此の頃です。ひたすら読書三昧でわが身を慰め、時に半径1キロ以内の近辺の花を求めて散歩している毎日です。今が最も花の綺麗な季節なのでしょう。

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今日の俳句 / 牡丹 (さゆり)

2009-05-03 | Weblog
 
咲く牡丹スローモーション見る如く
ぼうたんの満開になるまでの黙
潮風の香り届くや白子干し
つばくらめ風に吹かれつ海青く
夏蝶や光に紛れそより舞ふ

狭庭に一輪の牡丹が咲きました。蕾がふっくらし始め少しずつ開き始めました。満開になるまで20分位かかったでしょうか。

5月2日芒の会の先生のお誘いで、ホトトギスの句会にやまももさんと一緒に初出席いたしました。この前から誘われていましたが、音楽会の発表会で忙しくお断りしていたので、今回は思い切って出ました。兼題は「余花」「薬の日」でした。「余花」は、六甲山でもこの近くでも見れますが、「薬の日」には、ほとほと困り果てました。薬草など、摘んだこともないし、どう作ったらよいかわかりませんでした。皆様はどんなふうに詠まれますでしょうか?

場所は、芦屋ラポルテホール、出席者は105名、当日稲橋汀子先生が会場に来られ、席題が出されました。「行春」「蛙」他に嘱目句として出してもよい。兼題と合わせて全部で四句提出とのこと。

出句
 一本の余花の彩濃き六甲山
 切通し抜ければ余花の花明り
 体調良く飲み忘れたり薬の日
 眼に映るものみな若葉旅にして

以上は、私の句ですが、105名の方が四句作られるから4X105=420の句が四句ずつ順番に回ってきて、自分が良いという句を最終的に四句選びます。どんどん回ってくるので、途中で何が良いのか分からなくなってきました。普段はもっと出席者が多くて、150人くらいになるそうです。
汀子先生選の句が読み上げられ、そのあと特選五句が選ばれました。
 
特選五句

 行春の旅を信濃の風に解く     (芒の会先生の句)
 手を洗いうがいをせよと薬の日
 峯の余花揺れ止むことのなかりけり
 余花も又峠越え行く道しるべ
 
五句目は聞き取れなくて分かりませんでした。それに、先生以外の四句の作者名も聞き取れませんでした。そのうち句誌に掲載されることと思います

我が先生の句が一番最初の特選に選ばれました。汀子女史が絶賛されておられましたが、本当に素晴らしい句で、その場の即吟で詠まれたことに感動いたしました。「薬の日」の特選句はインフルエンザ予防の標語のようなところもあり、これが特選と一寸驚きましたが、やはり素直な気持で詠むのが、一番いいのだなと思った次第です。今度の句会で多くの人と句に出会って、自分の句が如何にマンネリ化してしまっているのかがよく分かり、反省いたしております。以上、初体験の大きなホトトギス句会(5月2日)について書きました。帰りまして思いついた句ですが、
「井の蛙大き句会に驚きぬ」を付け加えて終わりとします。
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