草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/実千両 ( さゆり )

2009-12-20 | Weblog
寒波の到来で厳しい寒さのこの二三日ですが、お風邪などお召しになっておられませんでしょうか。芒の会の句とホトトギス句会の句を載せさせて頂きます。
 拙句ばかりですが、お目通し頂ければ嬉しいです。
 
芒の会 兼題 枯木立 短日

 ひゅうひゅうと風吹き抜ける枯木立
 松活けて根締めとしたる実千両

 早暁の西空明し冬の月

 短日や急かされ詣る金剛峯寺
 時雨虹遠きにありて湖近し

ホトトギス句会 兼題 鴨 冬の雲  席題 冬紅葉 青写真 12月5日(土)
 
 大琵琶の波の光に鴨の群れ

 変容を湖面に映す冬の雲

 時雨虹比良から湖へ架かりけり

 朝日受け色を濃くする冬紅葉

汀子先生は、お葬式が入り欠席となりました。その為汀子選はありませんでした。多分句誌に載ることになると思います。
 写真は千両の実

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15 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-12-21 16:39:42
* 時雨虹遠きにありて湖近し

非常に大きな景を鮮やかに、しかし詩情豊かに詠まれた感性に脱帽です。良い句です。

* 変容を湖面に映す冬の雲

冬の日の雲の流れが静かな湖面に流れて行く。時から解き放された自分だけの世界が、作者自身を虜にしたような感じを句から受けます。冬の暗い光景が変容する雲の流れで救われているようにも思います。


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好きな句 (龍峰)
2009-12-21 16:41:36
只今コメントを投稿しましたが、あわてて名前を記載しませんでした。
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実千両 (やまもも)
2009-12-21 17:31:04
松活けて根締めとしたる実千両
松の緑の根元に活けられた千両の赤い実が、とても鮮やかですね。お正月を迎える気分が、引き締まったような思いとともに湧いてきました。

時雨虹比良から湖へ架かりけり
見事に大きな冬の虹を捉えられたと思いました。比良の山から琵琶湖へとわたる虹の輝きを見るようです。比良の山々の時雨も思い浮かべました。
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好きな句 (凉 )
2009-12-21 17:41:31
変容を湖面に映す冬の雲
枯れ色ばかりの湖畔も
自由自在に形を変えて流れ行く雲を映している。そんな光景を眺めながらの安らぎのひと時
寒さも忘れていたのではないで八日。
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好きな句とコメント (かつらたろう(桑本栄太郎))
2009-12-21 21:11:30
☆松活けて根締めとしたる実千両
お正月の床飾りの松に、少しだけアクセントとして活けられる事が多いい千両の実は、これから益々寒くなりますと赤い色が冴えてきますね!。その凛として映える実千両が「根締めとしたる」との語句に鮮やかに目に浮かび、松の緑との色の対比も素敵な一句です。

☆変容を湖面に映す冬の雲
今の時季は、毎日、一日の中でも天候が激しく変わっていますね!。冬の雲の様子は、気まぐれな乙女心にも似て、少しも一定ではありません。純真で一途な若い自分にはいつも苦労していました。琵琶湖の上の冬の空かと存知ますが、上空の雲の変化、又、その雲が映る湖面を飽きることなく眺められている様子が見えるようで、素敵な句ですね!。

☆時雨虹比良から湖へ架かりけり
先日のお写真を想いだしました。時雨どきの虹は、それだけでも大変珍しい現象ですが、その上、比良山から琵琶湖へとまたがり美しい光景を見せているとは・・。雄大な中にも、大変情緒を感じる素敵な句ですね!。「比良」との地名も特定出来る事も好いですね。
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好きな句とコメント (かつらたろう(桑本栄太郎))
2009-12-21 21:11:31
☆松活けて根締めとしたる実千両
お正月の床飾りの松に、少しだけアクセントとして活けられる事が多いい千両の実は、これから益々寒くなりますと赤い色が冴えてきますね!。その凛として映える実千両が「根締めとしたる」との語句に鮮やかに目に浮かび、松の緑との色の対比も素敵な一句です。

☆変容を湖面に映す冬の雲
今の時季は、毎日、一日の中でも天候が激しく変わっていますね!。冬の雲の様子は、気まぐれな乙女心にも似て、少しも一定ではありません。純真で一途な若い自分にはいつも苦労していました。琵琶湖の上の冬の空かと存知ますが、上空の雲の変化、又、その雲が映る湖面を飽きることなく眺められている様子が見えるようで、素敵な句ですね!。

☆時雨虹比良から湖へ架かりけり
先日のお写真を想いだしました。時雨どきの虹は、それだけでも大変珍しい現象ですが、その上、比良山から琵琶湖へとまたがり美しい光景を見せているとは・・。雄大な中にも、大変情緒を感じる素敵な句ですね!。「比良」との地名も特定出来る事も好いですね。
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御礼 (さゆり)
2009-12-23 08:26:40
龍峰様
 「時雨虹」と「冬の雲」の句をお選びくださって、素敵なコメントを頂きまして有難うございました。時雨虹は、湖西道を車で走っていた時みえた美しい虹で、めったにこんな場面に会うことはないと思い、句にしました。車でしたので、「湖近し」は最初「湖西道」としていましたが、先生のごご指導で「湖近し」に変え良き句となりました。そんなに正直でなくても良い、、、といわれました。機転の利かないさゆりでございます。まだまだですね。
 「冬の雲」も琵琶湖を通る時思いついた句です。ありがとうございました。
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御礼 (さゆり)
2009-12-23 08:38:54
やまもも様
 「実千両」の句と「時雨虹」の句をお取り上げくださって、素敵なコメントをお書き入れくださり有難うございます。「実千両」の句は、若いころ華道を習っていました。根締めという言葉は花を生ける時いつも使う言葉で、根締めにどんな花をもってくるか、いつも、考え、それが、千両であったり、実南天、水仙であったりで、根元を飾りました。
 「時雨虹」はこんな虹に出会えることは、めったにないことと思い見たままを詠みました。
ありがとうございました。
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御礼 (さゆり)
2009-12-23 08:44:53
凉様
 「冬の雲」の句をお選び下さって、嬉しいコメントを頂きまして有難うございました。びわ湖近くを、車から見た光景ですが、雲がどんどん形を変えて動いている様をよみました。
 ありがとうございました。
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お礼 (さゆり)
2009-12-23 09:00:00
かつらたろう様
 「実千両」「冬の雲」「時雨虹」と三句お選びくださって、それぞれに嬉しいコメントをお書き入れ下さって有難うございました。「実千両」の句は、若かりし頃、華道を習ったことがあり、根締めにする花が、組み合わせる花によって、実千両になったり、水仙、実南天になったりします。そのころを思いだし、正月用の花を生けるのに詠んだ句です。
 「冬の雲」は淡路島と同じくらいの広さの琵琶湖を詠んだ句ですが、琵琶湖のうえの空の天候は、すごく変わりやすいということを聞いたことがあり、このような句となりました。
 「時雨虹」はめったに見られない虹と思い見たまま句にしました。
 有難うございました。
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