浮御堂松飄々と秋に入る
雨烟る湖は秋なる浮御堂
遠つ見ゆ近江の富士の霧深し
秋風の酒肆に吟ずる淡の海
湖西堅田にある浮御堂にて仲間たちと吟行をした。雨模様の浮御堂の欄干にてしばらく風に打たれながら琵琶湖を眺めた。風の涼しさに心が洗われるようであった。
帰りに近くにある老舗の鰻料理の昼食を頂いた。地元の蔵元が経営しているので、料理は最初に地酒の利き酒から始まるのだが、帰りの車の運転があるため遠慮せざるをえなかった。このことだけが今もって心残りである。
雨烟る湖は秋なる浮御堂
遠つ見ゆ近江の富士の霧深し
秋風の酒肆に吟ずる淡の海
湖西堅田にある浮御堂にて仲間たちと吟行をした。雨模様の浮御堂の欄干にてしばらく風に打たれながら琵琶湖を眺めた。風の涼しさに心が洗われるようであった。
帰りに近くにある老舗の鰻料理の昼食を頂いた。地元の蔵元が経営しているので、料理は最初に地酒の利き酒から始まるのだが、帰りの車の運転があるため遠慮せざるをえなかった。このことだけが今もって心残りである。
たくさんの人が詠んだ浮御堂ですが、だからつい奇を衒いたくなります。そうしなかったところが、いいと思います。この句が一番気に入りました。
大吟醸を口にせずして、吟ずる。口惜しい気持ちが
溢れたような歌ですね。(笑)でもいい歌ですよ。
知己にあえば千鍾も少なし、と大杯を空けて呑み、大いに吟じたいですね。
☆雨烟る湖は秋なる浮御堂
2句ともに、由緒あるまた、情趣に溢れた浮御堂の雰囲気がよく出ていると思います。前の句はお写真の松が初秋の風にそよぎ、そのむこうに涼しげにお堂がある...。 また、2句目は秋雨に烟る琵琶湖畔に佇む浮御堂を詠まれていて、水墨画の世界を感じさせていただけます。 リズムが大変いいと思います。