アルプスの想ひは遥かエーデルワイス
薄雪草人恋しげな息づかひ
薄雪草銀の世界に遊びゐる
よくぞ来し我が庭にエーデルワイス
薄雪草銀のうぶ毛に触れてみる
薄雪草とエーデルワイスは同じ仲間である。俳句界はどちらもエーデルワイスと詠まれるが、本来のエーデルワイスは一種でヨーロッパアルプスにしか見られない。日本にはこの仲間はミヤマウスユキソウ、ハヤチネウスユキソウなど五種が自生し、そのうちの一種がウスユキソウ(薄雪草)である。昨年近くの植え木市で買って植えていたのが、今年初めて咲いた。エーデルワイスの歌にあるように、真白い花ではなく、薄い鼠色かかった銀色の小さな花だ。
薄雪草(エーデルワイス)の花は、名前だけは聞いていましたが、初めて拝見させて頂きました。葉っぱが斑入りのようですから、日本種のようですね!。薄くて目だたない鼠色でひっそり咲く花姿を「人恋しげな息づかい」との措辞の表現が巧みで、詩情を感じます。
☆よくぞ来し我が庭にエーデルワイス
コーラスも嗜まれるさゆり様ならではの御句のようですね!。上五の出だし、「よくぞ来し」から始まる破調気味の一気の読み下しが、作者の歓迎の心情をよく伝えていると思います。
エーデルワイスが薄雪でフワッと覆われたように咲いている感じがよく言いあらがされており好きな句です。
何年か前、マッターホルンを眺めながら高山植物の花々にみとれ散策中、自生のエーデルワイスをみつけたときは感動しました。星型に開いた銀色の花弁は気品に溢れていました。
山歩きの人々がみつけやすい為と踏みつけられるのを防止するために小石で囲ってありました。ヨーロッパの人々に愛されている事がよくわかりました。
花言葉は「毅然とした勇気」やそうです。
アルプスの想ひは遥かエーデルワイス
薄雪草人恋しげな息づかひ
☆薄雪草銀の世界に遊びゐる
☆よくぞ来し我が庭にエーデルワイス
☆薄雪草銀のうぶ毛に触れてみる
どのお句にもエーデルワイスへの深い思いが籠められているように思います。確かにヨーロッパのアルプスの麓に咲いているエーデルワイスと日本の薄雪草はどこか感じが違うようですが、お写真の薄雪草はアルプスのエーデルワイスそのもののようなお花ですね。実は私も大昔にアルプスではありませんが、ドイツのルツェルンという湖畔の都市の近くにリギ山という山がありますが、ケーブルカーで登ったことがあります。その途中に確かこの花があったようです。その時、疲れていたせいもあってか、何故か、歌に歌われているような綺麗な花ではないなという思いしか残りませんでしたが、あとで知れば知るほど、この花がアルピニストやドイツ人にとってはとても意義深い花であることを知りました。かの有名なミュージカル ”Sound of Music" で、トラップ一家がドイツからスイスへの国境を越えて行く前にドイツ軍人の前で歌った、”エーデルワイス”の歌は大佐を演じたクリストファー・プラマーの甘い歌声と澄み切ったジュリー・アンドリュースの声と共に忘れることができません。
5句とも好きな句ですが、薄雪草のリアルな感じが出ているという点で、敢て3句に☆マークを付けさせていただきました。
先の書き込みのうち、訂正箇所が見つかりましたので、次のように訂正させていただきます。
ドイツのルツェルン→スイスのルツェルン
何しろこの地を訪れたのは随分昔で南ドイツのバスツアーの延長線上だったものですから、ドイツの印象が強かったのだと思います。ご存知だと思いますが、ルツェルンはスイスは東部のチューリヒ近くのルツェルン湖畔の大変美しい町で確かこの地での音楽祭も世界的に有名だと思いますが....。
「エーデルワイス」の句二句に嬉しいコメントを頂きまして、有難うございました。とにかく我が家に初めて咲いた花なので、とても嬉しく、どう詠めばよいのかずいぶん考えました。でも素敵なコメントをい頂戴しまして、有難うございました。
「薄雪草」の句に嬉しいコメントを頂きまして有難うございました。マッターホルンへの旅を思い出して頂き、又花言葉「毅然とした勇気」と教えて頂き有難うございました。もっと優しい言葉かと思いましたが意外でした。
薄雪草ならではの銀のような白が、やさしく詠まれていると思いました。人を恋うような震えるような息づかひに、この花のすべてが言い表されていると思いました。抱きしめたくなるような花ですね。
「エーデルワイス」の句三句に☆印を頂き大変嬉しく存じます。私も昨年の秋にドイツ旅行をいたしまして、最後にザルツブルグに寄り、映画サウンド オブ ミュウジックに出てくる場面を、訪れたりいたしました。そのこともあって、この花を是非育てたいと思いました。沢山花がついて、旅行のお土産に買ったエーデルワイスのイヤリングとネックレスが、庭の花とそっくりなのでホッとしています。只、映画に出てきて歌ったエーデルワイスの曲の歌詞がSmall and white,
Clean and brightとあり、エーデルワイスはドイツ語で「高貴な白」ということもあり、この花は原産のものではないように思いました。あの映画は何度見ても楽しいですね。ドレミの歌を英語で、あの速さで歌うのはとても難しいです。
ー見事に咲きましたね。詠み手の感動がストレートに伝わってきます。ひところ、この歌をよく歌っていましたが、花そののものを手にとって見たことはありません。羨ましいです。
昔学生時代に山へ行き、かのエーデルワイスの歌を歌ったことを思い出しました。なんともロマンチックな歌でした。実際の花を見たのはかなり後のことです。そのようなエーデルワイスが作者の庭に来て花をつけた。すばらしいことです。句からもその感動が伝わってくるいい句です。