歩みゆく冬日の蔭の診療所
野良猫の上目遣いや冬めける
風邪声や鳥の影見る瓦屋根
取りあえず炬燵を据えて窓の月
柳葉魚焼く過ぎたるは猶及ばざるが如し
砂時計三分過ぎし十一月かな
立山と言われし酒の冴ゆる時
真夜中の餓鬼には薬冬はじめ
ここ二三日急に冷え込んできた。炬燵を出して、セータも出して冬支度をする。冷房嫌いの小生には、着こんだら何とかなる冬の方が過ごし易い。天気予報によると、明日から暫くは気温が上がるそうだ。ゆらぎさんの競吟奨励に興味が湧いてきて、夕食後一時間に限って身ほとりの句を作ってみた。取りあえずは、精一杯頑張って、一時間十句までのような気がした。
野良猫の上目遣いや冬めける
風邪声や鳥の影見る瓦屋根
取りあえず炬燵を据えて窓の月
柳葉魚焼く過ぎたるは猶及ばざるが如し
砂時計三分過ぎし十一月かな
立山と言われし酒の冴ゆる時
真夜中の餓鬼には薬冬はじめ
ここ二三日急に冷え込んできた。炬燵を出して、セータも出して冬支度をする。冷房嫌いの小生には、着こんだら何とかなる冬の方が過ごし易い。天気予報によると、明日から暫くは気温が上がるそうだ。ゆらぎさんの競吟奨励に興味が湧いてきて、夕食後一時間に限って身ほとりの句を作ってみた。取りあえずは、精一杯頑張って、一時間十句までのような気がした。
まずは炬燵を出し、じっくりと腰を据えての冬構え。窓に見える月も、寒々とと感じられることでしょう。冬に入り、いっそう深まる夜の静けさを思います。
立冬から、日ごとに冷え込みが増し、我家では、もうストーブをつけています。奈良の冷え込みは、なかなか厳しく、これからが思いやられます。
休日に散歩ウォークをしていますと、野良猫に良く出会います。無責任にも子猫が生まれた場合、殺すよりと捨てる人が多いいためでしょうか?いつも野良猫に出会うと、警戒したような、餌をねだって媚を売るような、怯えるような複雑な視線で見つめられ、逃げるまでこちらも辛くなることがあります。ペットとして飼育する人は、生き物の生命を大切にする倫理観のある人だけにして欲しいものです。御句の「上目遣い」の語句と「冬めける」の季語が良くマッチして、初冬の野良猫がいきいきしていますね。
☆立山と言われし酒の冴ゆる時
寒くなってきますと日本酒が好いですね~。量は沢山飲めませんが良いお酒を味わって少量だけ飲んでいます。「立山」という銘柄は、吟醸も勿論美味しいお酒ですが、普通酒がこれがとても美味しいですね。それも常温が一番宜しいようです。「冴ゆる」の季語が寒い時期の日本酒になんとぴったりの事でしょう!美味しい料理と美味しいお酒にめぐり会ったように素敵な句です。
九分九厘様
ゆらぎ様から触発されての「競吟」との事ですが、以前、モノ本にて江戸時代の大阪で作者は忘れましたが一晩に数万句も詠み、筆記する人も間に合わないほどの、矢数俳句と言うのを本で読んだ事があります。競吟で文芸的に優れた俳句を吟ずることが出来るものでしょうか?競吟でたまに、訓練として詠むのは別として、俳句の正しい方向とは思えない小生なのですが・・?競吟で良い句を詠むとなると、口をついて出る言葉がすでに俳句という詩形となっている必要がありそうですね。
炬燵の句にコメントありがとうございます。いったん炬燵を出すと、中に入り込んでしまって、生活のリズムが変わってきます。奈良の方が寒いのですか?知りませんでした。炬燵に入っているだけでは俳句は詠めません。週末から旅に出ます。
コメントありがとうございます。立山はあっさりとした一寸辛めの酒で好きな酒です。昨年の今頃富山に出かけたのですが、今の立山は雪をかぶって毅然とした姿を見せていることでしょう。
矢数俳句の件は、井原西鶴のことだと思います。43歳の時、一昼夜で独吟23,500句を詠んで二万翁と称したそうです。書き手は後ろに控えているわけでしょうが、単純計算すると3.7秒に一句作る勘定になるので、ちょっと信じ難いものです。普通に喋っていて連続で全てが俳句になっているというわけですから、日常の言葉自体がいつも五七五になっているということですね。
ー銀嶺立山」とは、懐かしいですね。松ちゃんに銀座の小さな飲み屋に連れられていって、この銘柄
覚えました。冬の立山連峰を思い出すような、きりっとした呑み口でした。今の季節にぴたりの句です。
身のまわりのことを材料にこれだけ詠まれる想像力に感心しました。負けずにやらなくてはいけません。
日常のさりげない生活の中に詩を感じる句だと思います。下五の「窓の月」が最高ですね。日本という国は四季折々の楽しみがあってほんとに幸せだと思います。炬燵の中でも句は詠めると思いますが、また、旅行されるのですね。
コメントありがとうございます。松ちゃんとは多分あの眼鏡をした体のでっかい人のことだろうと思っておりますが、懐かしい思い出があります。このところ外にあまり出ることもなく、俳句の種も尽きかけております。明日から蟹を食べにいく予定があり、ゆっくりと車を動かせて参ります。
今日は月は見えませんが、二日前の月は満月で実に綺麗でした。もう炬燵に入って月を見るような季節になりました。
兵庫県は太平洋側と日本海側の両方をまたぐ日本で唯一の県です。旅行といっても同じ県内を動いての話になります。この県の知事さんも、失言で話題になりましたが、もう少ししっかりとしてもらわないといけません。
柳葉魚を焼いていたら、折角の柳葉魚がまっ黒けになってしまった、というところでしょうか。
季節感とユーモアがあって面白いと思いました。
柳葉魚と書いてシシャモと読むとは、つい最近まで知りませんでした。骨が軟らかいので頭から食べても抵抗がなく、好きな魚です。ノルウェーの特産かと思っていたら、あれは近隣種だそうです。
若い頃に立山に登ったことを思い出しましたが、懐の深いなかなかいい山でした。その名が付くだけでこの酒には雪をかぶった形のいい山姿の凛とした味を想像したくなります。作者の満足した光景が見えてきます。