花文字の洋書売る店花ミモザ
ほんとうは男嫌いさ花ミモザ
白靴のテニスコートや花ミモザ
ミモザ咲く懈怠の朝の娼婦館
女スパイ暗号名はミモザ咲く
ミモザ咲くポスト曲がれば探偵社
ミモザの花の句に誘われ、坂東の句友より投句がありました。うれしいことです
みなさまも、よろしければご参加ください。(文責:ゆらぎ)
ほんとうは男嫌いさ花ミモザ
白靴のテニスコートや花ミモザ
ミモザ咲く懈怠の朝の娼婦館
女スパイ暗号名はミモザ咲く
ミモザ咲くポスト曲がれば探偵社
ミモザの花の句に誘われ、坂東の句友より投句がありました。うれしいことです
みなさまも、よろしければご参加ください。(文責:ゆらぎ)
☆女スパイ暗号名はミモザ咲く
☆ミモザ咲くポスト曲がれば探偵社
3句とも何かあちらの映画か小説のワンシーンのようですね。
それにしても、ミモザは詠み手によってさまざまな句が生まれ、広がりのあるとても楽しい句材ですね。
日本的な花で言えば桜が匹敵するでしょうか?
明るくも怪しくも詠めるという意味で。
ミモザという花は色々想像を膨らましてくれる花ですね。どうしても海の向こうの臭いがします。
”洋書”がきらりと光ります。いい句でですね。
ミモザ咲くポスト曲がれば探偵社
自由自在に、言葉が飛び交って、楽しい気分になります。この「ミモザ咲く」の暗号名は、どこかで使わせて頂きたいですね。第二次大戦中の、フランスのレジスタンスは、ヴェルレーヌの”秋の日のヴィオロンの・・”を交信の呼びかけに使っていたとか。でも、この花ミモザの女スパイは、さらに魅惑的ですね。
”ポスト曲がれば”、というせりふも古い町の小路を思い浮かべさせて、なにやら、懐かしい気分になってきました。楽しませていただき、感謝です。
先のコメントの「怪しくも」は「妖しくも」の方が正しいようですが、この文字はあまり好きではありません。
ミモザの花は、最近になって良く目にする花の名前ですが、その花の色と花姿がモダンな洋風の感じがしますね。この花は都会にあってぴったりのようです。花文字の洋書と花ミモザの取り合わせがとても良く、いい雰囲気が窺え素敵な句です。
☆ほんとうは男嫌いさ花ミモザ
句の本意は、人前では強がりを見せていながら、その真実は明るくて気立ての良い、江戸っ子気質のハッチャキ娘のようですね。そのぷっくりむくれた頬がなんとも可愛らしい・・との意味ですね。花ミモザと江戸っ子気質は意外にも取り合わせが良く、この句も頂きです。
百鬼様
僭越ながら、初めてコメントさせて頂きました。
私も東京で入社し16年関東に住まいしておりましたので、江戸っ子気質は多少は存じておるつもりです。江戸っ子は五月の鯉の吹流し、江戸っ子は宵越しの銭は持たない、江戸っ子は女房を質に入れても初鰹はひとより先に食う、江戸っ子は意気に感じたら負ける喧嘩も買ってでもする、江戸っ子はひとの泣くのを黙って見ちゃいらんねい。江戸っ子は明日の事より今日が大事、江戸っ子は涙もろい・・などなど、ほんの一部ですが挙げて見ました。
以前の貴、百鬼様のコメントに空想俳句を目指すとの
記述があったように記憶しておりますが、御句のどの句からも、粋といなせを大切にし、どんな時、どんな場所でも心意気だけは失いたくないとのお気持ちが良く伝わり新鮮な感じがします。
今後とも、何卒宜しくお引き立てご厚情を頂きますようお願い致します。
この句を読んで、私のミモザの句の、もやもやがすっきりして、止めを刺す事が出来ました。
スパイの句は「ミモザ咲く」ではなく、初めは「ミモザ夫人」という言葉を盛り込みたかったのですが、変ってしまいました。即興句です。どうも軽薄な句ばかりになってしまったようです。感謝です。
正月のネット句会で確かに「空想俳句」などと口走ってしまいました。根が軽薄にできているものですから、こういうことを言ってしまうのですが、じっくり写生に取り組んだ句も好きなんです。ただ自分に出来ないだけなのです。笑。そんな句を好意的に見ていただき、ただ有難く思います。
かつら様は以前から存じあげておりまして、最近の句もブログで拝見させていただいております。(僕も同じところに短期間ですがおりましたので)こちらこそ、今後ともよろしくご指導ください。ありがとうございました。
句に江戸っ子的な心情をお汲み取りいただき、嬉しくおもいます。でも出身は信州で、贋江戸っ子です。笑。最近は鈴木鷹夫さんの句が好きで、よく読んでいます。あの方は浅草で、下町の風情がよく表現されていてとても気に入っています。