
蘖を踏まずに行かむ花一輪
見逃さじ地にも花あり蘖えて
日曜日の朝、近所の桜を見に行きましたところ、蘖に花が咲いていました。
太い幹から直接花が咲いているのはよく見かけますが、根から咲いているのは珍しく思いました。
かなり遅くなりましたが、3月の句会のご報告をします。
出句は10句ですが、選を通過したのは6句だけでした。
照りのよき飯蛸めでて路地を行く
鷺鴎鮊子舟を待ち受けて
しゆるしゆると釣糸伸びて水温む
招かざる過客古家の春の塵
春塵や掃除いとはぬ祖母なりし
春塵を払ひめざむる旅心
ご参考までに落選は次の3句です。
雨しとどマンホールより春の音
漁解禁鮊子舟は一斉に
紫木蓮同じ形の蕾かな
潜りたる鵜の息長し水温む(季重なり)
見逃さじ地にも花あり蘖えて
日曜日の朝、近所の桜を見に行きましたところ、蘖に花が咲いていました。
太い幹から直接花が咲いているのはよく見かけますが、根から咲いているのは珍しく思いました。
かなり遅くなりましたが、3月の句会のご報告をします。
出句は10句ですが、選を通過したのは6句だけでした。
照りのよき飯蛸めでて路地を行く
鷺鴎鮊子舟を待ち受けて
しゆるしゆると釣糸伸びて水温む
招かざる過客古家の春の塵
春塵や掃除いとはぬ祖母なりし
春塵を払ひめざむる旅心
ご参考までに落選は次の3句です。
雨しとどマンホールより春の音
漁解禁鮊子舟は一斉に
紫木蓮同じ形の蕾かな
潜りたる鵜の息長し水温む(季重なり)
見逃さじ地にも花あり蘖えて
写真を拝見すると桜の花で、根もとのひこばえと見受けます。上記二句ともに作者の自然への観察力の行きとどいたところと、そして小さなひこべに対する愛情を感じます。
それにしても、珍しい写真ですね!
蘖に咲いた可憐な桜の一輪を踏まないでおこう、、と思う作者の優しい心が洗われた素敵な一句とおもいます。
☆しゆるしゆると釣糸伸びて水温む
釣り糸を伸ばす音を「しゆるしゅる」と表し、温かくなってきた海岸で、のんびり釣りを楽しんでいる人、作者とも取れますが、「水温む」で止めたところで、その様子がよく表れた好きな句です。
蘖に花が咲いている光景は見たことはありませんが、それを見つけられた由。その細かな観察と発見の感動がよく伝わってきます。
照りのよき飯蛸めでて路地を行く
句会でも頂きましたが、飯蛸を求めて市場を探索される姿にどこか滑稽味が感じられ、微笑ましい句ですね。
ー桜の花に目配りをしている作者の心根までつたわってくるようです。蘖の桜も若々しい生命力を感じられて、いいですね。
春塵を払ひめざむる旅心
ー春塵という季語では、なかなかフィーリングがつかめず苦戦しました。流石にうまく詠まれましたね。”旅心”が、ぴたりフィットしていると思います。
蘖の2句にコメント下さり有難うございました。桜の木が斜面で大きく育つと、下り斜面では根が露出してしまうようで、その根から直接咲いていました。
ひこばえと花は季重なりなのですが、どちらも4月なので、大目に見てください。
ひこばえとしゅるしゅるお2句にコメント下さり有難うございます。
花見では上を向いて歩くのが普通ですが、たまに下を見ると何かを見つけることができます。このひこばえの花は家内が見つけました。観察眼が優れていて、よく教えてくれます。
明石の岸壁では投げ釣りをしている人をよく見かけます。擬音のある句を詠みたくて作りました。
ひこばえと飯蛸の句にコメント下さり有難うございました。ひこばえの花は家内が見つけました。私は便乗者です。ひこばえと花は季重なりなのですが、両方を使わないと意味が伝わらないのでご勘弁下さい。
明石の魚の棚を歩いていると、飯蛸や鮊子の佃煮の試食を勧められます。食べてしまうと買わざるを得ないので眼で観賞して通りました。
ひこばえと春塵の2句にコメント下さり有難うございました。
園芸の世界ではひこばえは嫌われ者ですが俳句の世界では生命力を表すものとして重要な句材となっているようです。それにしても、桜の木の花を咲かそうという執念が全身にみなぎっているのには驚かされます。
春塵の句は車の屋根に積もった土埃を払い落すと、どこか遠くへドライブしたくなるという単純な気分を詠んだものです。
☆しゆるしゆると釣糸伸びて水温む
蘖に桜花一輪、珍しい写真ですね。
やっと水も温んで、浜ではメバルが釣れだしました。今年は餌のいかなごも豊かでしたので大いに期待できそうです。
2句お選び下さり有難うございます。
桜は花が美しいだけでなく、生命力が強い植物です。昔、わが家の庭に杖のような苗を植えたのですが、今は大木となり、満開になると見ごたえがあります。しかし、根の張り方もすごく、周りの木々が可哀そうです。
私は釣もしないのに釣の句を作ってしまい、申訳ありません。おかしかったら直してください。