我が家の裏通りに、立派に育ったアメリカフウの街路樹が立ち並んでいる。毎年11月の初めの紅葉時期が楽しみである。フウ科フウ属の高木落葉樹と辞典にある。北アメリカ原産で日本には大正の頃に入ってきたという。人の手ほどの大きさの葉が見事である。日本名はモミジバフウ(紅葉葉楓)という。葉の色は緑から黄色、そして赤になっていく。今日の俳句では、この見事な紅葉に絞って詠むことにした。
アメリカの伊呂波紅葉や風強し
紅葉葉楓倭国に馴染む粋な色
黄落葉やホトケのBookに収まりて
三色の歓喜地なりし紅葉葉楓
葉に光過ぎてその影紅落葉
三摩耶の色即是空枯れ落葉
ゆっくりと杖を頼りの落葉道
葉の脈をたどりし吾に冬來る
老斑の手の上なるや色落葉