(暑かった夏を思い出して)
夕暮れに頒かちしワイン夜の秋
生きる意思なほ存したり炎暑の日
(やはり秋の句)
アイパッド何の苦もなく生身魂
星月夜ひたくれないのわが人生
虫すだく顔真卿に筆執れば
ときめきてなし遂げし夜のさわやかさ
曽爾原は風の音消ゆただ芒
津山きてざくろは紅し三鬼の碑
一人居やピューター手にする秋渇き
あてもなく遠出をすれば花野かな
上掲の写真は、京都寺町二条下がるの錫師<青課堂>さんの作品です。このお店はウエブサイトのトップに「哲学」を語っています。
”現在、世の中はモノで溢れています。モノ、モノ、モノの中にいると、モノの重要性 や価値さえ忘れ、モノから離れて生活したくさえなります。
そのモノたちの影には、隠れた文化や伝統、芸術・技術、また関わってきた多くの人々の心があります。
私共は良いモノヅクリを心がけるだけではなく、この目には見えない、モノの陰に 隠れた部分を大切にし伝えてまいりたいと思います。”
深い共感を覚えます。