草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/火祭(龍峰)

2011-08-27 | Weblog
先日京都の北の花背の「松上げ」を見に出かけた。松上げは愛宕信仰で若狭街道に沿った山間の村に、古くから伝わる聖火奉納の行事である。夜8時30分に点火。と言っても高さ20mを超える柱の上の大きな松明に、下から特別の小さな松明を放り上げ点火するのである。これがなかなか難しい。15分ぐらい投げられて最初の一個が松明の中に入った。それより以前周辺の数百個の小松明に点火され、周りは黄泉の世界の雰囲気である。次の日は五山の火を見て帰った。写真は大松明に点火したところ。

 松明の火柱あがる秋の夜
 山深き火祭待ちて瀬音聞く
 暗闇に花背の松上げ虫の声

 新涼や古刹を抜ける風の音
 足休め境内に降る秋の蝉
 路地裏に迷ひて時の京の秋

 川風に吹かれて待つや大文字
 妙法の間近に迫る秋の夜
 虫の音や闇に消へゆく五山の火
コメント (8)
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