先日京都の北の花背の「松上げ」を見に出かけた。松上げは愛宕信仰で若狭街道に沿った山間の村に、古くから伝わる聖火奉納の行事である。夜8時30分に点火。と言っても高さ20mを超える柱の上の大きな松明に、下から特別の小さな松明を放り上げ点火するのである。これがなかなか難しい。15分ぐらい投げられて最初の一個が松明の中に入った。それより以前周辺の数百個の小松明に点火され、周りは黄泉の世界の雰囲気である。次の日は五山の火を見て帰った。写真は大松明に点火したところ。
松明の火柱あがる秋の夜
山深き火祭待ちて瀬音聞く
暗闇に花背の松上げ虫の声
新涼や古刹を抜ける風の音
足休め境内に降る秋の蝉
路地裏に迷ひて時の京の秋
川風に吹かれて待つや大文字
妙法の間近に迫る秋の夜
虫の音や闇に消へゆく五山の火
松明の火柱あがる秋の夜
山深き火祭待ちて瀬音聞く
暗闇に花背の松上げ虫の声
新涼や古刹を抜ける風の音
足休め境内に降る秋の蝉
路地裏に迷ひて時の京の秋
川風に吹かれて待つや大文字
妙法の間近に迫る秋の夜
虫の音や闇に消へゆく五山の火