山口県教委は2024年度、生成人工知能(AI)を活用した中学生の家庭学習の支援に乗り出す。
生徒の質問に応じてAIが問題の解き方のヒントを出したり、英会話の相手をしたりするアプリを導入し、宿題をする際などに使ってもらう。
モデル校を指定して先行的に始め、2025年度以降に対象校を広げる予定。
都道府県教委では初の試みという。
生徒それぞれの理解度などに合わせて学びを後押しするのが狙い。
生成AIアプリは、問題の答えは絶対に教えず、会話形式で生徒の思考を深めるよう導く夕イプを採用する方針でいる。
今後、モデル校として中学7校を選び、2、3年生を対象に夏休みごろの開始を目指す。
県教委は公立校全ての児童、生徒にタブレット端末を配布しており、生成AIによる家庭学習支援もこの端末を使用する。
成果や課題を検証し、2025年度以降の対象校の拡大に生かす。
教員の研修も実施し、授業での活用も検討する。
県の2024年度一般会計当初予算案に事業費約1千万円を計上した。
生成AIの学習への活用は民間などで広がっている。
県教委は文部科学省のガイドラインに沿ってAIを運用しており、義務教育課は「学習へのデジタル活用が浸透していることを好機と考えた。
生徒の『質問する力』も磨かれると期待している」としている。
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