園児や関係者が見守る中で行われたデモ飛行
日高川町は6日、関西初となる「ドローンを活用した新スマート物流」の開所式を行い、社会実装を開始した。デモ飛行を公開し、川原河の離陸点からドローンを飛ばし、椿山ダム近くの愛徳荘に荷物を届けた。当面は買い物支援として購入希望の商品を店舗から民家などに届け、将来的には、各運送業者の集配センターから宅配していた宅配物を物流拠点に集約し、美山、中津地域などにドローン等を使って山間部にも迅速に運搬するシステムで住民の利便性向上を目指す。
町が、内閣府のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用して導入したのは、セイノーHDとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流事業「SkyHub」の配送サービス。同サービスを全国4カ所で展開するNEXT DELIVERY社が、役場美山支所隣の保健福祉センターに物流拠点(ドローンデボ)を設け、ドローンや箱バン(EV車)で各集落の着陸地点(ドローンスタンド)に宅配を代行する。
山開センターで行った開所式には、エアロネクスト代表で田路圭輔・同社代表とセイノーHD執行役員の河合秀治・同社取締役、町から久留米啓史町長ら町関係者が出席。町役場美山支所公用車駐車場から特産の紀州備長炭とアユを載せたドローンを離陸させ、着陸点の愛徳荘付近に届けたあと、久留米町長らがアユを味わって関西初の社会実装開始をアピールした。
当面は、弁当や日用品などの買い物代行サービスから運用を開始。利用者が指定店舗の商品を同社に注文すれば、ドローンや箱バンで自宅に届ける。同物流システムで最終目標となるのは、各運送業者が自社の配送センターからトラックで山間部などのへき地に宅配していた荷物を、物流拠点に集約し、同拠点から同社が一括してドローン等で宅配するのを目指す。
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