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御坊市新年度予算 前澤さん寄付で大型遊具新調(運動公園) 外出支援も 9年ぶり基金投入ゼロ 〈2021年2月27日〉  

2021年02月27日 08時30分00秒 | 記事


老朽化で撤去する運動公園木製複合遊具


 三浦源吾御坊市長は26日の定例記者会見で、3月5日開会の3月定例議会に提案する議案27件を発表。令和3年度一般会計当初予算は128億1536万7000円で前年度比1・7%増。厳しい財政状況の中、ふるさと納税や環境保全負担金による歳入増、経費節減等から9年ぶりに財政調整基金の取り崩しをゼロに抑えた。継続事業は新庁舎建設が本格化、新規事業は安全・安心な暮らし確保を中心にバランスの取れた堅実型予算となっている。

 歳入面は新型コロナで法人市民税の減収が見込まれ、市税全体で2・9%減。地方交付税も国勢調査による人口減少で伸びは期待できないなど厳しい財政状況の中、財政調整基金の取り崩しを抑制するため、今年度に続いてマイナス10%シーリング(予算要求限度額)で経費節減を図り、好調のふるさと納税と最終処分場の環境保全負担金あわせて約4億7000万円の収入が見込まれるため、平成24年度以来9年ぶりに当初予算での同基金取り崩しがゼロとなった。
 新規事業では、御坊総合運動公園遊具整備に820万円。衣料品通販大手ZOZO創業者で(株)スタートトゥデイ社長の前澤友作さんから寄付されたふるさと納税500万円を活用し、老朽化で利用禁止だった木製複合遊具を撤去し、新たに小学生向けの大型複合遊具を設置。寄付金は遊具本体に使い、撤去費と設置費の320万円は市が負担。年内に完成、供用予定。
 高齢者や障害者の外出支援は、従来のタクシー券(初乗り分、年間最大36枚)を廃止し、新たに1枚100円のチケットを年間1万円分支給。タクシーだけでなく、路線バス、紀州鉄道など公共機関で使用できるようにする。対象者も拡充し、高齢者は80歳以上の世帯非課税、障害者は身体障害者手帳1級・2級、精神同1級、療育手帳の所持者。予算は計747万円。
 感震ブレーカー設置補助に40万円。高齢者世帯等を対象に地震を感知すると自動的にブレーカーを落とし、火災を防ぐ装置の設置補助。補助上限は2万円▽地域別洪水・土砂災害避難マニュアル策定サポートに11万円。野口・藤田地区を皮切りに5年計画で実施▽高齢者運転経歴証明書交付手数料補助に10万円。運転免許証の自主返納を促すため手数料1100円を全額補助する。
 子ども家庭総合支援拠点事業に220万円。専任の子ども家庭支援員2人を配置し、児童相談システムを導入。児童虐待の発生予防・早期発見につなげる▽地域生活支援拠点事業に245万円。社会福祉法人に委託し、障害者の状態変化や介護者の急病など緊急時に利用できる専用居室1室を確保▽健康お散歩コース整備に26万円。気軽に散歩できるコースを3つ設定。
 継続事業は、新庁舎建設事業に3億7592万円。実施設計が2カ月程度伸びるため、それにあわせ建設着工は今年12月、完成は令和5年9月、供用は12月に延びる予定。ほかに新型コロナワクチン接種(一般1万5000人)に1億471万円、塩屋小トイレ改修に3550万円、国民文化祭に710万円、橋梁長寿命化修繕に7000万円などがある。


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