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県と鉄道駅が連携し日高町でおもてなし力アップ研修会 〈2017年7月21日〉

2017年07月21日 08時30分00秒 | 記事

畠山住職の徳本上人絵解き説法で学ぶ

民芸品作りに挑戦する参加者


 県は19日、県下鉄道事業者らと連携して開く「鉄道駅のおもてなし力UP研修会」を日高町内で開いた。今年は10月1日に徳本上人の200回忌法要を厳修、日高地方へ多くの来訪者が予想されるため、迎える立場から知識を高めることでサービスの資質を向上させようと、同町内で体験などを設定。鉄道事業者らが上人の誕生院を訪れての絵解き説法で学んだり、同町特産の黒竹を使った民芸品作りを体験した。

 今年は「水の国、わかやま」キャンペーン、「わかやま歴史物語」、「サイクリング王国わかやま」といった取り組みのほか、4月に認定された2つの日本遺産等を活用した取り組みなどにより、多くの観光客が来県する機会が続く中、同事業は県と県内鉄道事業者が連携して、主要鉄道駅での観光案内力強化のために取り組むもので、県下7地方ごとに現地研修を行い、地域の観光資源を学習する。平成25年度から県、JR西日本、南海電鉄、和歌山電鐵とタイアップして始めており、27年度からは紀州鉄道も参加している。
 日高地方では日高町内で計画し、この日は紀州鉄道やJR御坊駅、日高町役場、日高振興局から13人が参加。志賀の久志地内にある徳本上人の誕生院を訪れて、畠山澄男住職から絵解き説法で上人が宝暦8年(1758年)に日高町志賀の農家に生まれ、出家後すぐに行った30日間断食の荒行、一日1合の麦粉などを口にするだけで、ひたすら念仏を唱え続けたこと、神通力を備えていたことなどを学び、誕生院に所蔵されている徳本上人木造坐像や徳本上人が亡くなった後に弟子らが建てた、高さ4メートルほどある「徳本上人十念名号塔」も見たりした。
 この後、地域の特産品を知ろうと、原谷集会所で紀州黒竹民芸品組合員の指導を受けながら黒竹民芸品作りを体験。金崎昭仁組合長から黒竹が生産されて110年の歴史があることや、一般の人にも黒竹を周知するため、民芸品作り体験を続けていることなどを聞いた後、一輪挿しや六角柱の花台を作るなどした。


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