チェーンソーアートでフクロウのオブジェを作った西岡さん
印南町樮川地内の町道沿いに杉の丸太から作ったフクロウのオブジェがお目見えし、ドライバーらの目を楽しませている。地元有志が地域活性化につなげようと見晴らしの良い町道沿い空き地に桜を植樹するなど整備している一環で、有志メンバーの西岡忠男さん(65)がチェーンソーアートで仕上げ、このほど設置した。「みはらし峠」と名付け絶景ビュースポットとしてPRしたい考えだ。
町道は、山を切り開いて農用地総合整備事業で建設した印南町宮ノ前と樮川を起点にみなべ町谷口が終点で平成23年に完成、供用開始した通称・黒潮フルーツライン。西岡さんら樮川区の有志は町道完成後の平成24年から標高があり、空気が澄むなど条件が揃えば日本百名山の一つ四国・徳島の剣山(1955メートル)が眺望でき、また秋はきれいな紅葉も見られるなど見晴らしが良い町道沿いの空き地を地域のスポットにと整備を開始。緑の募金事業を活用したり、アルミ缶リサイクル活動での収益金で、これまでに桜90本を植樹したほか、スイセンも植えた。廃材を利用して作ったテーブルやイスを3カ所に設け、簡易トイレも設置した。
今回設けたフクロウのオブジェは、西岡さんが長さ2メートル、周囲1・4メートルの杉の丸太をチェーンソーアートで制作したもので、西岡さんが名付けた「みはらし峠」の名称も彫られている。今後はモミジも植える計画で、5月には自生のツツジが楽しめることから、春には桜、初夏はツツジ、秋はモミジなど紅葉と四季を通して見応えのある場所にしたいと考えている。
近くで風力発電所が建設中で、訪れる人も多くなってきているという西岡さんは「地元民の憩いの場としてだけでなく、絶景スポットを多くの人に知ってもらいたい。これから紅葉も見ごろとなるので是非一度訪れて下さい」とPRしている。
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