Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

最終組立てVer.2

2016-01-24 22:11:01 | Bianchina Trasformabile 1957
今日はかなり寒かったですね・・・
島根県安来市では朝の積雪は5cm程でしたが強烈に寒くて道路は凍っていましたよ。
積雪がたいした事が無かったので安心してアトリエに向かったのですが・・・少し山の方に有るアトリエでは結構雪が積っておりまして・・・朝の時点でもすでに10cmくらいは有ったでしょうか・・・。
気温も低くて降った雪も全く溶けていなかったですから雪掻きは雪が軽くて良かったです。
気温が高いと雪が水を含んでいて重たいこと・・・(笑)
一番驚いたことは朝出勤してからず~っと雪が降り続いていたことですね、一時的に小康状態になることも有りましたがほぼ一日中降り続いていました。
今外に出たら何センチになっているのでしょう??
もう20cmくらいは有るかもしれません・・・
本日のお昼頃の中庭の風景です。


さてさて、製作を始めましょう
今日はもう一方のシートのパイピングからですね。
2つ目になりますとさすがに要領を得て製作も早くなりますね
例えばパイピングもピンセットでつまむと塗料が剥がれてしまいやすくなりますので妻楊枝でつつく様にすると良いとかね・・・

そしてシートだけでは無くリアの物置の部分もパイピングが付けてあります
恐らくカーペットの縁に当たる部分にパイピングがしてあるのでしょう・・・。
実車の画像を見てパイピングしてある部分には全て取り付けておきました・・・残りはシャーシにこのリアの物置を取り付けてからになりますね。

物置部分をシャーシに取り付ける場合は必ずボディとシャーシを一体化しておいて接着する事になります。
そうなんです位置決めをしないといけないのです
フロントのウインドウ越しに見ますとこんな感じに見えます・・・

この状態でドアの内装を仮に付けておいてシートを入れてみますと余裕があまり無い様子でしてドアの内装の下側に白い部分が有るのですがここは別の部品を付けようかそれとも塗装にしようか迷っていましたが・・・
スペースに余裕が無いので塗りにいたしました。
ここもビンそのままのホワイトでは無く少しアイボリーを混ぜています・・・
ストレートのホワイトでは余りにもキツイかな・・・

さてボディカラーの上に塗ったクリアーもさすがに硬化しましたのでそろそろ磨きにかかりましょう・・・まずはダッシュボードからですね
ここもボディカラーなので同じ処理をします・・・

ボディも磨きます
この頃はスポンジヤスリをお使いになる方も多くなって来ましたがこの面出しの研磨はペーパーの方が良いですね。
スポンジヤスリはその特性から面に馴染みやすいのですが最初の削りは筋彫りの脇など凸になっている頭の部分を飛ばしたいのです。
ですから2000番のペーパーで行ないます。
当たり前ですが一度面が出てしまえば後はスポンジヤスリでも何でも良いのです。
使いやすいものをお使いになれば良いのです。

私の場合はスーパーバフレックスの3000番を使っています。
その後8000番のラプロス、3Mのハード1、3Mウルトラフィニッシュで仕上げですね。
この時点ではまだ艶出しは使いません、艶出しには油脂系のものが入っている可能性が高いので後で何か塗装をしなければならなくなった時に脱脂に苦労するのです。

リアの部分をシャーシに取り付けましたので床のカーペットにもパイピングを施します。
パイピングの脇が少し光っているのは接着剤なのですがこれはクリアボンドなので完全に硬化してからエナメルシンナーで拭き取ります。
この時点ではまだ硬化が完全ではないのでこの時点でエナメルシンナーを使って拭き取るとパイピング自体が取れてしまうのです。

フロントのシートを取り付けました。
ウ~ン徐々に良くなって来ましたね・・・

シートを付けるとこんな感じになります
リアの部分は何とも狭い感じがしますね・・・量産型からはシートが付いているのですが・・・大人でも座れるのでしょうか?

さて大きな部品の位置が決まりましたのでここでボディの表面を最終的な磨きをいたしましょう。
ウルトラフィニッシュですね・・・

内装を塗っています
ルーフの部分の内側は黄土色系!?のカラーを調色しています
余り資料写真は多くないのですがこの部分は赤系の内装では無い様です
ドアの高さの部分には補強のリブがボディカラーで出ていますのでボディカラーのままで仕上げます
その下はリアの物置のカーペットと同じ様なのでコチラも塗っておきます。

これでボディは何とか完成・・・かな!?

ダッシュボードを組み込んでみました
まだ接着はしていません・・・あくまでも雰囲気を見ると言う事ですね
先にダッシュボードに付くスイッチやステアリングホイールなどを作っておかなければ取り付け出来無いですね。


最終組立てVer.1

2016-01-23 19:09:17 | Bianchina Trasformabile 1957
今日は午後には冷え込むという事でしたが・・・夕方になってやっと雪が降ってきました。
それまでは雨しか降っていなかったのでちょっと拍子抜けしてしまいましたね。
しかし今夜は・・・多分冷え込む様な気がします。
そう!昔怪我した所が少し傷みます・・・こんな時は結構冷え込むはずです・・・
明日朝は大雪で出勤に影響が有るといけませんので帰りの車は4WDの軽トラで帰ります(笑)
と言っても過信はダメですね・・・いくら4WDでも滑れば止まりませんからね。
雪が有ればまだ良いのですが凍結路では意外と滑ります・・・経験有り!(笑)

さてやはり気温が低いのか昨日塗ったウレタンクリアーはまだ十分な硬度が出ていません、低温なのでやはり時間がかかるという事なのでしょう。
もう少し待ってから研ぎ出しをしましょう。

と言う事で工程にぽっかりと穴が空いてしまいましたが・・・Cafeの店長さんはそう簡単に空き時間を作ってくれません(笑)
明日と明後日は雪が降るからキャベツと白菜とネギを収穫しておいて欲しいとの連絡が有りまして外に出たくないのですが畑に行って来ました。
そしてストーブ用の薪も運んでおかないとこの寒さの中でいくら燃やせば良いのかわからないからなのです・・・
まあ軽トラックに積んで運べばいくら降っていても問題は無いのですが・・・それでも少しでも条件がいい時に運んでおきたいと思うのが人情じゃないですか・・・(笑)
運んでおきましたよ~・・・寒いけど(汗)


さて本日時間が空きましたので先日上京している時に連絡を頂いていたRB26DETTのデカールを作っておきましょう。
これは友人からの依頼なので・・・しかも仕事の依頼ですので締め切りの有る物ですからそう後回しにする訳にもゆきません・・・。
必要な枚数が有りますのでデカールの用紙の大きさと配置を考えて少し多めになる様にデータを変更しておきます。
これが結構時間がかかってしまいますね・・・
しかもアルプスプリンターがなかなか言う事を聞いてくれないので・・・ますます時間がかかります。

作ったのはこれですね・・・
全て版権を取って制作をしていらっしゃいますのでご心配無く・・・(笑)
まあ1個や2個ならともかく何十、何百と制作される様ですからその辺りは完璧ですね・・・あ~僕じゃないですよそのお友達です。
僕はそんな数は作れません・・・せめて一桁ですね(笑)
念の為・・・!


さて時間が無いからと言って何もしない訳にはゆきません、少しでは有りますが最終組立てをスタートしておきます。
と言っても昨日ホイールを組立てていますが・・・正しくは本日からという事で・・・。
シートのパイピングを行なってみます。
0.1mmの鉛線に塗った軟化剤入りのウレタン塗料は7割がた硬化していますのでこれなら十分に使う事が出来ますね。
カットしてV型の部分に取り付けてからシートバックの部分に取り付けています・・・
このパイピングですがホワイトを塗ったと有りますが・・・実はホワイトでは有りません。
シートがこの様に濃い色なので純粋なホワイトを使いますと余りにもコントラストが強過ぎるのです。
実車は純粋なホワイトなのかもしれませんがやはり模型としてのバランスは必要であると思います。
で・・・何色を使ったのかという事になりますが
実はアイボリーホワイトに少し黄色を混ぜて暖かい色にしています・・・私はこの方がバランスが良いと思います。

座面とサイドのパイピングも行なってみました。
この部品は先ほどの物と同じ物なので明日は反対側のシートも同じ作業をしなければなりません。
そしてリアの物置・・・プレシリーズのリアはシートではなく物置なんですね。
シリーズ1からの市販車はきちんとした!?シートが付いていますので4人乗りなんですがこのプレシリーズは2人乗りなんですね。

そしてパイピングと一緒に塗った物が有ります
それはドアポケットの上側に有る白い縁取りですね
この部分は多分ゴムが中に入れてあってポケットがダラ~ッとしない様になっているのですがポイントで白い線が入れてあるのです。
さすがにここは塗り分けは厳しいので金属の薄板(ワインのキャップですね)を細く切って塗っておきました。
ポケットのシワに沿ってナヨナヨと接着してゆきたいのでこんな風に柔らかい金属を使っています、もちろん柔軟性の有るフレックス入りの塗料で塗っておかないとこんなに自由自在に曲げる事が出来ないですね・・・塗料がパキパキと割れてしまうのです。

ドアの内装に接着して見ました・・・


明日はもっと寒くなるのでしょうか?
そして雪も降るのかな??

楽しみです!

塗装工程Ver.2

2016-01-22 21:51:12 | Bianchina Trasformabile 1957
本日から週末にかけてかなり強い寒気が入ってくると言う予報が出ていますが取り敢えず今日の山陰は雨模様でしたね。
早朝には少し雪が降った様ですが薄っすらと積っただけでそう沢山降る様な事は有りませんでした。
それもず~っと降り続いた雨の為に夕方にはかなり溶けてしまいました・・・
ただ心配なのは・・・夕方暗くなってから北の空を見ますと真っ黒な雲が立ちこめているのがわかりますね・・・この雲はあの強い寒気の物なんでしょうか??
寒気の入りもほどほどであって欲しいですね・・・
何でも40年ぶりの強い寒気と言われていますが・・・40年ぶりと言いますと私が15~6歳の時なのですがその時中学3年くらいですよね・・・そんなに強い寒気が入って来た記憶はあまり無いのですが・・・?
50年ぶりならわかる気がします5歳くらいと言えば昭和40年くらいですが・・・昭和38年のサンパチ豪雪というのは記憶が有りますね。
当時は家の中の水道まで凍ってしまって水が出なくなってしまいました・・・この事だけは記憶が有りますね。
果たしてどれくらいの寒さになるのでしょう??不謹慎かもしれませんが、ちょっと楽しみな気がしますね・・・(笑)
サラリーマンですと通勤が大変とか・・・ガス会社に勤務時代だとお風呂の給湯器の故障や凍結で破損とか有りまして大変忙しく憂鬱な所でもありますが・・・自営業ですし通勤もほとんど大部分の方とは反対方向に通勤しますから少し楽な環境なんです(爆)
しかも仕事は寒いから忙しくなる・・・と言う事でもありませんしね。

さて今日も制作を始めましょう。
まずは昨日ボディカラーを塗ったビアンキのボディなどにクリアーを塗ろうと思ったのですが・・・どうもエアブラシの具合がよろしくない・・・。
仕方が無いのでエアブラシを分解して整備してからに致しましょう
慣れていますので数分でバラバラ・・・ウレタンクリアーが付いている部分はシンナー風呂に・・・

シンナーに浸けた場合はそれでも時間がかかりますからその間に塗装室の塗装ブースも掃除をしておきましょう。
そう言えば少し前に展示ベースのクリアーを塗った時に掃除をしていなかったのでミストが固まったゴミが大量に付着していますからね~
普通はそんなに硬くないので木製のヘラを使ってかき出してやれば簡単に削ぎ落とす事が可能ですね。
硬い部分はほとんど有りませんでした・・・
最後に掃除機で吸い取って換気扇を組立てれば後は掃除機の掃除だけですね。
そうこうしているうちにエアブラシの部品も奇麗になりました
今回はついでに塗料のノズルも交換する事に致しました、前回オーバーホールする時に注文していましたが間に合わなかったので交換していなかったのです。
タミヤ純正品を取り寄せてあったんですよね~。

掃除も完了しましたので
早速塗装を致しました・・・まずはオーバーホールしたエアブラシにシンナーを入れてテストしてみます。
奇麗な霧になって出てくれればオーバーホール成功ですね。
そしてウレタンクリアーを調合してエアブラシに入れて試し吹きをしてみました・・・オーバーホールしたてですね奇麗に霧になってくれますよ・・・
まずはシャーシから塗ってみましょう
一度にドバ~ッと塗らずにミストで塗ってゆく感じですね
一度に塗りますとエッジに溜まってしまって研磨をしなければ奇麗に仕上らなくなってしまうのです。
特にシャーシは刻印もありますからその部分に塗料が溜まりますと凸凹になってしまいます。

そしてボディですね
良く伺いますがウレタン塗料を塗ると陶器の釉薬をかけた様になってしまう・・・と言われますね。
先日お会いしたNさんも同じ様におっしゃっていました・・・確かに昔のウレタン塗料は今のウレタン塗料に比べれば良く無かったのかもしれませんね~。
ドバ~ッと塗ってしまいますと筋彫りのエッジに寄ってしまいますので陶器の様な艶は出ますがボテッとした仕上がりになってしまいやすいのです。
でも塗り方を変えてやれば決してその様な事にはならないのです。
シンナーで薄めに溶いたウレタンクリアーを砂吹きの繰り返しで塗ってゆきますと筋彫りの脇にウレタンクリアーが寄る事も無く仕上げる事が出来ます。
まあラッカーかウレタンかというのは私の中ではもう塗り方の問題だけなので好みですね・・・私の標準仕様ではウレタンの方ですがウレタンが良い所も有りますし良くない部分も有りますから・・・。
お客様の好みで使い分けています・・・。

ドアの内張りの上側の部分はボディカラーを塗っていますからこの部分もクリアーを塗っておきます。
理由はウレタンのボディカラーを使ってもウレタンクリアーを塗るか塗らないかでは質感が違ってきます。
この部分はボディの外板と同じ質感にしたいのでボディに習ってクリアーを塗っておく訳です。
同じ処理をする事でこの部分は内装で覆われているのではなくボディの面が見えているという事がわかって頂けるのではないかと思います。

そしてステアリングですね
このステアリングはスポークとリムの部分が一体の樹脂製のステアリングでグロスです。
実車と同じ様に艶が欲しいのでウレタンクリアーを塗っておきます
ステアリングのコラム部分はプラスチック製のカバーですのでステアリングとは質感を変えてセミグロス仕上げにしてあります。

クリアーを何度か重ね塗りしたいのですが一度全体に塗って次に塗り重ねる場合半乾きになっているのが理想なんですね、その為には少し時間を空けなければなりません。
しかし仕事で制作を請け負う物は時間を如何に無駄無く使う事が出来るのかというのも大切な部分ですね。
この待ち時間にホイールを組立ててみようかと思います。
ホイールのリムとディスク部分の接合はエポキシ系の接着剤で行ないました
ディスクとホイールキャップの部分も同様ですね・・・この時点で全て接着剤で組立てています。

そして最後の仕上げですね
このビアンキの元になったのがフィアット500なんですがホイールやキャップなどは全てフィアット500の物を流用している様なのです。
ですからホイールキャップの中央にはホイールキャップの脱落防止として小さなボルトでホイールに止められているのです。
そのボルトを再現してみました。

この小さなボルトはアドラーズネストのリベットSサイズを使っています、取付ける前に0.4mmの穴をホイールキャップの穴に空けておきます。
センターのシャフトの事が有りますからそんなに深く穴を空けられないので取り付けはちょっと厳しいですね。
やっと4本完成致しました

そしてタイヤも接着してみました
接着剤はやはりエポキシ系の物を使いますがはみ出した物は綿棒に付けたエナメルシンナーで拭き取っておきます。
ホイールのメリハリは如何でしょうか??


次はシートの白いパイピングを準備致しましょう
こんな場合は皆さんは何をお使いになるのでしょうか?
私も今までは色々な物を使ってみました。
いつぞやは極細のコードを使ってみた事も有りますね・・・外径が0.13mmとか0.14mmとか有りますからかなりのオーバースケールなんですね。
デカールを細く切った物を使った事も有りますがこれも立体感が無くて余り良い物ではありませんでした。
少し前から0.1mmの鉛線に塗装をして使う様になりました
古ハガキの中央を切り取って窓の様にしておいてそこに鉛線を貼付けます。

そして塗装をします
この塗装はウレタン塗料なんですが普通塗料は塗って硬化しますと硬くなってしまい柔らかく曲げる事が難しくなってしまいます、最悪の場合はポキポキと折れてしまう事も有りますのでとてもシートのパイピングに使える様な物では有りません。
そこでフレックスを使います、フレックスって?
そうですね~簡単に説明すれば塗料に混ぜてやると完全硬化してもある程度の柔軟性を保つ事が出来る液体という物ですね。
元々は自動車用の樹脂製のバンパーにウレタン塗料を塗る時に元の塗料に20%程混ぜて使います。
すると完全硬化してもある程度の柔軟性は残りますので樹脂バンパーが変形しても塗膜が割れてしまう事も少なくなります。
その特性を使ってシートのレザーの継ぎ目のパイピングに使う訳です。

塗装行程Ver.1

2016-01-21 23:21:08 | Bianchina Trasformabile 1957
一昨日昨日と東京に行っていた事は今朝の更新で書きましたが・・・
本日アトリエに出勤してみてびっくりです
なんと今年始めての積雪でした、中庭の芝生の上は真っ白になっていました。
米子空港から自宅付近まではそう雪も無く地面が見えていましたが・・・
アトリエの窓から外を見ますとこんな感じですよ・・・!
本当にびっくりです

雪が積ってしまって食べ物が見えなくなってしまったのか・・・これはいつだったか教えて頂いたジョウビタキでしょうか?
ちょっと色の違う物と2羽来ていましてバラの実であるローズヒップをくちばしでつまんで食べている様でした。
雄と雌なんでしょうか??

アトリエから外を見ていて気が付いたのですが窓が汚れていましてどうも我慢がならないのですよ・・・
雪が降る時は大陸方面から寒気が降りて来ますので一緒に黄砂も運んで来るのです、それが雪と一緒に降って来て窓を汚してくれます。
店舗の全ての窓を掃除して気が付いたのですが畑の水菜とルッコラを育てているビニールハウスが飛んでしまった様ですね・・・これも何とかしておかなければなりません。
中で育っていた野菜は全て凍みてしまいました。
ビニールを元に戻して元通りになるにはかなり時間がかかるでしょう・・・それでもしておかなければそのまま枯れてしまいますからね~それでは困りますし。

そんな雑用をこなしておいてから製作に入りましょう。
今日は塗装を進めましょう。
ボディは1回目のサフを塗って凹凸が見えやすくなったのでペーパーをかけて平面を出しそれでも不足している部分にはパテを少し盛って面を出します。そして2回目のサフを入れました。

そしてボディカラーのレッドを塗りました。
このレッドですが・・・ちょっと難しいレッドです。
実車はレッドとマルーンのツートンなんですがこの組み合わせの場合レッドは真っ赤では少し変です。
そしてオレンジ系のレッドでも・・・ちょっと・・・。
なのでほんの僅かにブラックとホワイトを入れて濁りと明るさの調整をしておきました。
この車の実車画像を見る限り良い感じなんですけど・・・このバランスは難しいですね。

次はホイールのディッシュ部分ですがホワイトの様に見えるのですが真っ白ですとタイヤのホワイトリボンの部分とかぶってしまい良いバランスにはなりそうにないのです・・・
なので少し柔らかい感じに見える様にアイボリーホワイトを調色してみました。

ホイールのディスク部分を塗ってみました
真っ白では無くアイボリーホワイトになっているのがわかりますね。
このアイボリー具合も実際に塗ってみないとわからないのです・・・

次はホイールのリムの部分です
ホイールリムはマルーンですね・・・マルーンも色々な明るさの物があります。
これもクリーム色とのバランスを考えながらブライトレッドをベースにブラックを混合しています。
いろいろやってこんな感じにしました・・・

塗ってみますとなかなか良い感じではないかと・・・
最初はブライトレッドだけで良い様な気がしていましたが少し赤過ぎてバランスが良く無い・・・
塗ってみて初めてバランスがわかりますからね~

いよいよボディのマルーンを塗る為にマスキングをします
マスキングは角の部分に微妙なRがありますが4辺はほぼ真っ直ぐなので4辺を細切りのマスキングテープでマスクして四隅は特別にカットしたマスキングテープでマスクします。
ただこのマスクのやり方ですと重なる部分がマスキングテープが厚くなってしまい塗った場合に塗り分けラインの段が大きくなってしまう可能性がありますので塗る時に注意が必要ですね。

マルーンの塗装が完了しました。
厚みを付けない様にマルーンを塗ってみました。
塗料を透け無い様に塗ろうとして粘度の有る塗料を多めに塗ってしまいますと段が大きくなります。
それを防止する為にはその反対をすれば良い訳ですね。
シンナーを入れて粘度を下げた塗料を一度に沢山塗らずミストで少しづつ塗ってゆきますと塗料がマスキングテープの脇に寄ってゆかずテープ脇の段を小さくする事が出来ます。

キャンバストップは最初にブラックを多めに入れたマルーンを全体に塗って乾かします
そしてもう少し赤めのマルーンをキャンバストップの中央部分にミストで塗ってやりますと両縁は少し黒目のマルーン中央部分は普通のマルーンと言う様に質感の違った塗装にいたしました。

シートも塗っています
座面と背面はフラットブラウンで布張りの感じを、上端と下端は同じ色のセミグロスで仕上げてレザーの感じを
出してみました。
同じ色でも艶を変える事で色が変わって見えますね。

シート座面のサイドと背面の裏側はレザーなのでセミグロス仕上げのマルーンに仕上げています。
座面のレザーとサイドのレザーは同じ色ではない様に感じましたので敢えて違った色に仕上げております。


シートのパイピングは・・・明日の課題ですね(笑)

塗装前準備Ver.2

2016-01-18 17:54:09 | Bianchina Trasformabile 1957
今日の山陰は東京程荒れていないですよ。
関東方面は雪が凄かったらしいですが・・・島根は雨です。
外出するには少々汚いですが、濡れる程度です
島根としては楽な方ですね・・・

外出と書きましたが本日は午前中安来市文化協会の所蔵品展の当番でJR安来駅の2Fに有る市民ギャラリーに行っていました。
何でも事務員さんが急に休まなくてはならなくなったらしく・・・代理ですね。
当番と言っても実はかなり暇でして居るだけ・・・なんですが(笑)
この間脳内モデリングでもしておきましょう・・・

さて少し前に東京新聞の夕刊に出たと書きましたがやっとバックナンバーが届きました・・・

自宅に届きましたのでアトリエに持って行ってから開封・・・
開封したのはヤスギハガネを使ったどじょう型のペーパーナイフです。
何故これを使ったのか・・・確か頂き物が有ったから・・・特に深い意味は有りません(笑)

あ~これですねたしかに載っています。

他にも大分と山口の新聞に載っていたという情報は有りますがまだ現物は有りません、こちらの方は共同通信社の記者の方にお願いしてありますから手に入れば頂けるはず・・・(笑)
そして新着情報が・・・
広島が本社の中国新聞さんのセレクトという新聞(多分付属の情報誌かな??)に1月16日号に載っていた様です。
その画像がこれです・・・

内容的には同じ記事です(共同通信さんの配信記事だから当たり前だけど・・・)
ただこのセレクトは入手がなかなか難しい様です、購読している人しか無いですし島根にの販売店では必要部数しか送られて来ないらしい・・・
中国新聞に聞いてみても無理とか言われちゃいました・・・(笑)
只今広島の方に頼んでいます・・・手に入れば良いですね。
Iさんよろしくお願い致します~!

さてさて、今日も仕事を始めましょう

今日はビアンキの塗装の準備からですね・・・
既に仮組を解きまして昨夜のうちにアセトンにつけるべき物は浸けています。
そしてクリアーボンドで仮組した物はレジンに対して攻撃製の弱いエナメルシンナーで分解して接着剤を落としておきました。
その中で少し加工が必要な物にホイールが有ります
組立てる場合にセンターが狂いやすいのでディスクとリムをカツカツに仕上げていましたがリムとディスクに塗装をしますのでカツカツでは組立てる事が出来なくなってしまうのです。
リムを薄くするのは冒険なのでディスク側を少し削っておきましょう
削りはリューターに固定して外周を削ります。
リムとディスクの両方に塗装が塗られますので0.3mmくらい・・・片側0.15mm・・・削っています
塗膜がいったい何ミリ有るのか計った事は無いのですが経験値ですかね・・・

細かな処理が終わった物から持ち手を付けています
この持ち手ですが塗料が付いて微妙な寸法が狂うと良くない部分に付けています例えばホイールディスクの中心の穴ですね。
ここに塗料が入りますとホイールキャップを取付ける場合にキャップが浮き上がったり入らなくなったりと言う事が考えられます。
リムの持ち手はリムの外側ですね・・・ここはタイヤがかぶってしまいますので見えなくなってしまいます。

そしてシャーシの裏に刻む文字です
ここにはメーカー名や車名年式などを入れます。
最初はこの様に入れていました・・・
195は年式なのですが1956年か1957年か確証がなかったので最後の数字を打っていない状態でお客様からのご連絡を待っていたのです。

連絡を頂いたので
一番下側の文字を全部変更しました・・・(笑)
この様な場合全て同質のメタルで埋め戻し最研磨をして打ち直します
最後に当方の制作番号を入れておきます

そしてサフの準備が整いましたね・・・

準備ができたら塗ります
この後再研磨が待っています
サフを塗りますと気が付かなかった凹みや凸が見えてきますからね・・・ここで修正です。
ホイールアーチの下側にシリコン型の継ぎ目が有りましたので早速パテ埋めしておきました
ウレタンサフを使いますとその上にポリパテを盛っても問題が出ないので楽ですね。
ラッカーサフの場合はサフを落としてからポリパテを盛らないと研いでフェザーエッジを出してラッカーサフを塗りますとフェザーエッジの部分のサフがシンナーの成分で溶けましてパテの模様が浮いてくる事が有るのです。
そうなったら何度修正してもやっぱり同じ事の繰り返しになります・・・それは避けたいですからね。
ラッカーサフの上にポリパテを盛るのでは無くラッカーパテを盛るなら全体が溶けるので問題は出難いのですがラッカーパテは時間が経過しますとヒケて来ますから・・・これはこれで問題ですし・・・。
ラッカーパテを使う事が無いとは言いません(実際に持っています)がラッカーパテで埋められるのは深めに付いたペーパー傷程度と思っていますから余り使うチャンスが無いですね。
完全硬化まで時間がかかりますしね・・・