KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

あなた、AED持ってきて下さい!

2005-11-02 22:49:07 | 健康・病気

 社内教育の一環として、救急救命訓練というものに参加した。場所は近所の消防署。業務が忙しいというのに・・・。

 訓練という名の通り、人形(上半身だけのやや気持ちワルイ西洋人っぽい顔をしている)を使って心肺蘇生法を体感する。最初はビデオを見ながら実際にそのとおりに気道確保→人工呼吸→心臓マッサージを行う。2~3回のサイクルで繰り返しやるとホントに疲れる。じつはぼくはこれら一連の訓練を昔1回だけ体験したことがある。自動車教習所でだ。

 その後で、AED(自動体外式除細動装置)と呼ばれる耳慣れない機械を使うことになった。よく「救命医療24時」とか「ER」などで、医師が心停止した患者の胸に大きな電極を当て、電気ショックを与えると患者が大きくのけぞるという、あの大きな機械を想像出来れば早いだろう。今回使用したのはそれよりもずっと小さく、また医師や救命士の資格がなくても使用できるタイプで、空港やスポーツセンター、近所の公民館などにも設置されているという。使い方は、電源を投入したあと、音声案内に従いながら、心臓を挟む感じでパッド(電極)を貼り付ける。そのあとは自動的に心室の動きをチェックし、必要あればショックを与える。今日は訓練用のAEDなのでボタンを押しても何も起きなかったが、実際では患者は一瞬「のびた」状態になるそうだ。TVドラマで見られる、患者がのけぞるところまではないらしい。

 最後にひととおりの動きを確認するテストをするのだが、動作の順番と何を言うべきかが、いざやってみるとまったく解らない。「119番に電話して下さい!」と指示を出すところを「110番に電話して下さい!」と言ってしまったり・・・。でもその当座は、その間違いさえわからない、まさにパニック状態。

 普段なかなか体験できないことを体験できたことは自分にとってプラスになったと思う。が、もし目の前に心停止し、意識を失った人が倒れていたとき、はたして自分にその人を救えるだろうか・・・?、という不安もある。

AEDについての詳細はこちら→http://www.aedjapan.com/ (NPO法人 AED普及協会)

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あらためて戦時下の極限を知る

2005-11-02 01:32:53 | テレビ番組

 松嶋菜々子主演の「火垂るの墓」を、途中からだけど見た。野坂昭如氏の原作も少し読んだし、ジブリ制作のアニメーションは何回も見ているので、ストーリーはほぼ知っている。と思っていたが、主人公を兄妹ではなく、西宮のおばさんを主人公にしている点が逆に新鮮だった。アニメではこのおばさん、結構キツく描かれていたけど、夫の戦死を契機に、少しずつ兄妹に辛く当たるようになっていく。そして、戦争が終わり、清太や節子も死に、生きる希望を見いだせないと嘆く長女に対し、「戦争はまだ終わっていない、死んだら負けなのよ」と諭す。生きるため、家族を食べさせるために、結果的には親戚を死なせてしまったが、おそらく、松嶋演じたこのおばさんは、当時としては当たり前、むしろまだ人の良かったほうかもしれない。

 話変わって、先日の朝食を、時間がなくて玉子かけご飯にしたところ、腹具合を悪くしてしまい、午前中は殆ど仕事にならなかった。こんな話をしてもし、今回のドラマに登場する人がこの話を聞いたら十中八九、「贅沢なこと言いやがって」といわれるにちがいない。主人公の兄妹は海軍士官の子どもで、わりと裕福な環境に育ち、さらにプライドも高いこともあって、まるで戦争時代にタイムスリップした現代の子どもの様に描かれている。(記憶では、アニメ版のパンフにそう書いてあったと思う)。ぼくはこの物語に感情移入出来ない部分はあるけれど、清太少年の気持ちは良くわかる。ただ、むざむざと餓死を選ぶことはしないけれど。

 戦争という極限状態の中で戦い、食べて、生き抜いてきたからこそ、今日の繁栄があるように思う。しかし、その気持ちを忘れたのだろうか、今は自分で働かなくとも人に頼って食べて行ける時代になってしまった。当時に戻れなどとは決して言わないが、もう少し「生きる」こと、「食べる」ことの意味を考えなければならない。そんな気にさえなった。

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