社内教育の一環として、救急救命訓練というものに参加した。場所は近所の消防署。業務が忙しいというのに・・・。
訓練という名の通り、人形(上半身だけのやや気持ちワルイ西洋人っぽい顔をしている)を使って心肺蘇生法を体感する。最初はビデオを見ながら実際にそのとおりに気道確保→人工呼吸→心臓マッサージを行う。2~3回のサイクルで繰り返しやるとホントに疲れる。じつはぼくはこれら一連の訓練を昔1回だけ体験したことがある。自動車教習所でだ。
その後で、AED(自動体外式除細動装置)と呼ばれる耳慣れない機械を使うことになった。よく「救命医療24時」とか「ER」などで、医師が心停止した患者の胸に大きな電極を当て、電気ショックを与えると患者が大きくのけぞるという、あの大きな機械を想像出来れば早いだろう。今回使用したのはそれよりもずっと小さく、また医師や救命士の資格がなくても使用できるタイプで、空港やスポーツセンター、近所の公民館などにも設置されているという。使い方は、電源を投入したあと、音声案内に従いながら、心臓を挟む感じでパッド(電極)を貼り付ける。そのあとは自動的に心室の動きをチェックし、必要あればショックを与える。今日は訓練用のAEDなのでボタンを押しても何も起きなかったが、実際では患者は一瞬「のびた」状態になるそうだ。TVドラマで見られる、患者がのけぞるところまではないらしい。
最後にひととおりの動きを確認するテストをするのだが、動作の順番と何を言うべきかが、いざやってみるとまったく解らない。「119番に電話して下さい!」と指示を出すところを「110番に電話して下さい!」と言ってしまったり・・・。でもその当座は、その間違いさえわからない、まさにパニック状態。
普段なかなか体験できないことを体験できたことは自分にとってプラスになったと思う。が、もし目の前に心停止し、意識を失った人が倒れていたとき、はたして自分にその人を救えるだろうか・・・?、という不安もある。
AEDについての詳細はこちら→http://www.aedjapan.com/ (NPO法人 AED普及協会)
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