KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

自分が親になったとき

2005-11-16 23:05:16 | 日記・エッセイ・コラム

 もとはBBSでのレスポンスだったが、メッセージ性が強いと判断したので、大幅に加筆修正の上こちらにも転記します。

「もうこれで終わりにして欲しい・・・」という世間の訴えをあざ笑うかのように続発する少年犯罪。最近は衝動的に親に刃を向けたり、自分勝手な思いこみから同級生を刺してしまったりと、あまりにも動物的に事件を起こす。その原因について、子供が親から叱られたり、ぶたれた痛みを知らないから、という意見があった。これに対し、ぼくは次のように考える。

 今の親の世代、ぼくの年代の前後(25~40歳くらい)で、子を持つ親の中には、「自分の親に一度でも叱られたりぶたれたりしたことがない」人がいるのではないかと思う。自分が経験していないと、子供を叱れない、子供が悪いことをしても何もできない。すると子供は(意外にも)それを察知して、友達感覚で話したり、時には軽視したりと、まさにのびのび、自由奔放になる。しかしそんな子供は障害や困難を知らず、それを乗り越えるすべを知らない。(いつも大人の誰かが手をさしのべるから)自分の頭で、困難を突破できず、思いあまって動物的衝動でことを起こしてしまう・・・と、やや乱暴な意見だが、そんな気がする。むろん、これで一連の少年犯罪の全てを語れたとは思っていない。

 小学生の頃、ぼくらの身近にも大なり小なりケンカはあった。今はケンカそのものが禁止されているところもある。ケンカを推奨するわけではないが、人をぶった痛み、ぶたれた痛みは子供のうちに知っておく必要があるのではないか、と思っている。格闘ゲームでプレイヤーが大量出血しても自分はまったく痛くない。そして、そんな感覚に慣れてしまうことが非常に恐ろしい。

自分が親になるとき、それはいつになるかわからないが、子供には少なくとも人の「痛み」を知った人間になって欲しいと願うばかりだ。

コメント
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