井上靖はこれで4作目かな。
少し前に丸善で見かけた「白村江」。
物凄く興味あったが
その前段階として
額田女王へたどり着いた。
日本史に出てくる人なので
漠然と知ってる名ではあるけど
この辺りは似た名前だらけで
正直区別つかんかった。
天智天皇、天武天皇、
中臣鎌足、大友皇子、
大海人皇子、中大兄皇子、
藤原不比等などなど・・・。
そんなあなたもこの本を読めばスッキリ解決!
主役の額田は
天智・天武の兄弟天皇の間で
主体性なく揺れ動く
ある意味では清濁をあわせもつ
巫女として描かれており
読者からからすると
全く共感の得られないタイプの女性。
和歌に優れている他は
生活感ゼロの存在で
高級吉原の花魁が身につけた教養というのも
かく夢幻の如しだったのではと思う。
しかしこうしてみると中大兄皇子の
波乱万丈たるや。
大化改新
遣隋使
遣唐使
白村江の戦い
難波、大和、難波、筑紫、飛鳥、近江と
遷都につぐ遷都につく遷都...。
そして極めつけは壬申の乱の火種・・・。
歴代天皇の中でも
3番指に入る波乱万丈ぷりなのは確実かと。
さぞ生きがいのある人生だったろう。
この辺りは手塚治虫の名作
「火の鳥 太陽篇」
を併せて読むと
理解が早い。
もちろんフィクションだけど。
文禄慶長の役しかり
この白村江しかり
世界史の中の日本史と捉えると
興味が尽きない。
日本と世界の接点は
明治以降ばかりが脚光を浴びがちだが
時には戦火も交えながら
2000年以上やってきたのだ。
ということを理解できる一冊。
あのつじ田の味噌!
あー
クリーミー甘味噌かぁ。
つじ田から連想される
それではないなぁ。
この味噌なら
大昔に出し尽くされてしまっとるよ。
北海道直送のこの麺もよくあるなぁ。
バサっとしたきざみ玉ねぎとか
真っ黒いメンマとか。
おっ!
と耳目を引くものもあるにはあるけど
つじ田ブランドと
常に一見さんという立地
がなければ
存続はしんどそう。
つじ田ってつくと
どうしてもハードルがあがるなぁ。
チェリーバーガーと酢橘モヒートを頂く。
BGMが大きすぎて
しかも重低音が激しすぎて
ひどく落ち着かない店内。
ちょっと自己満足がひどい気がする、
モヒートのラムが足りず
マイヤーズなのだそうだ。
カリカリで薄いバンズ。
一言で言うならクリスピーなバーガー。
うーん。
これといったものが残らず
ちょと肩透かし。
チェリーはジャムのことなのね。
悪くはないのだけど
これなら他の選択肢が
いくらでもあるかなぁ。
トマト、レタス、オニオンと
バランスはとてもよいのだけど
肝心のお肉の主張がなさすぎかな。
ちんまりした路地の
ちんまりしたビルの
ちんまりした2階にあって
たどりつくまでが
なかなかの大冒険。
紅玉親子丼を頂く。
おおお。
炭火できっちり焼いてきた。
鳥取の大山鶏とあるけど銘柄ブロイラーかな。
肉は柔らかめで
すき焼きのよう。
ワインを用いて割り下を
やや甘めに仕上げているとか。
なるほど
すき焼きぽいわけだ。
深谷の田中農場の卵を
用いたものが「紅玉」で
通常の卵の3倍のお値段なのだとか。
おいちく頂きました。
ロサ会館操業当初からの
ゆうてみればオープニングスタッフ、
オリジナルメンバーともいえる
老舗中の老舗洋食店。
メインターゲットと思しき
会社員勢がメインを占めるが
女の子同士も
デートもいて
この客層はやや意外。
なに食ってもうまいんだぜ。
と
脳髄に直接語りかけるメニューの中から
ポークソテーを選択。
コーンポタージュやら
冷静ヴィシソワーズなるスープメニューも
絶品との事前情報。
ガチ盛定食の洋食屋さんと異なり
フランベかましたり
添え物専任の若手がいたり
カウンター越しにの厨房は大忙し。
うわー。
これは王道ポークソテーだわー。
見た目に反して
繊細な味付け。
これは女子も寄ってくるわけだわ。
このマッシュルームソースがいいのよね。
カウンター席なのに
本格洋食で
いいとこどりな
いいお店でした。