僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

小説8050(林真理子)

2022年07月23日 | よむ
初めての林真理子。
知名度のわりにメジャーな作品は意外と少なく
時折媒体で見かける丸々としたおばちゃん。
くらいにしか思っていなかったが
数年に1度の嫁推薦話題図書に選ばれたようで
スススッと読み進める。
中学からの引きこもりニートと
彼を抱える父親との奮闘記。
8050とは
引きこもりを放置するのは
近い将来親80歳、子供50歳となり
親子で好んで袋小路に入り込むようなものですよ。
生活力がなくなり文字通り共倒れですよ。
と社会に警鐘をならす造語なのだそう。
知らんかった。
余談ながら8020運動という言葉もあり
こちらは80歳で20本自前の葉を残そうというもの。
話がとんだ。
幸いにもこちらのご家庭では
引きこもりに向き合わざるをえなくなったようだが
概ねのご家庭ではそんな都合よく事は運ばず
ホイホイと解決に至ることなど皆無であろう。
あまりにご都合主義なので
テレビドラマくらいにはなるんじゃないかな。
ネットでの評価もある程度高いみたい。
世の中には後回しにしちゃいけない問題もあるってことだね。