ピース又吉の芥川賞受賞によって
空前の純文学ブームに叩き込まれた日本。
その熱狂の渦に遅れまいと初めて手に取ってみました
鹿島田真紀。
こ、これがジュンブンガク???
みきゃー!
難しー!
物語は
何が不満かわからないけど
ひたすらネガティブで嫌世的な主人公と
あっけらかんとすべてに頓着しないその旦那。
そしてある意味最も人間味のある
小市民たるその母と弟。
この4名で織りなされる
主人公の脳内ネガティブプレイを活字化したもの。
何気に一番共感できるのは
勘違い弟のロマンチックな一言一句。
特に姉結婚指輪を品定めした際の一言が秀逸。
「ハリーウィンストンのデザインじゃない、
とすぐにわかるところが恥ずかしい」
俺もこんなこっぱずかしいこと言ってみたい!
余談ながら
かつての高級ホテルとして登場する舞台地が
なぜかニューアカオのイメージを重なる。