僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

地の果ての獄(山田風太郎)

2015年01月07日 | よむ

初の山田風太郎。

魔界転生やらくノ一忍法帳やら

せがわまさきやらで目にすることの多い

ファンタジー時代作家。

明治黎明期の北海道監獄を舞台に

一話完結で話は進むのだが

もうね

なんというかね

人間一人ひとりを個性的に描き出す手法が秀逸。

一癖二癖どころじゃすまない囚人だらけにしあがっとります。

当然娯楽小説の域はでないのだけど

お色気のイメージが強かっただけに

映像化作品とはやや違った印象をうけた。