僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

出島に単身赴任

2014年03月23日 | ぶらぶらする

てってけてー。

と心のふるさと長崎県までやってきた。

造船所は今日も元気に貨物船を造っている。

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長崎港から稲佐山を背にトコトコのぼると

ご存じ国宝の大浦天主堂。

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日本最古のキリスト教建造物である。

と同時に

遠藤周作の『女の一生』

の題材ともなったあの『浦上四番崩れ』

の火種ともなった場所ですね。

がしかし!

今回の目的地は出島なのです。

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そうです、

いわずとしれたあの出島です。

江戸時代、鎖国政策の中

唯一の開かれた窓口だったあの出島です。

6年生の夏休みの時寄りたかったのに

素通りさせられて以来の

念願かなってあの出島です。

(25年前はただの埋め立て地で観光地化されていなかったとの噂)。

現在は陸続きの門として使われていますが

当時は商船から小舟で往来する水門だった様子。
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400年前の江戸時代、

この出島に住まいを置くオランダ商人は

妻子の帯同を禁じられていたとのこと。

故郷オランダから船旅で数か月、

東インド会社というエリート商社社員とはいえ

得体のしれない極東の島国へ単身赴任を命じられるとは

ぐぬぬ・・・。

この辞令、

俺なら断ってしまうかも!

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とはいえ中身は行政主導の新興観光地。

正直、

歴史的にめぼしいものは何も残されていない。

唯一の収穫は

カピタンとはポルトガル語でキャプテン。

ということがわかったことくらい。

そしてこれがそのカピタン部屋。

日本語的には商館長部屋。

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とにかく復元々々で

ちょとリアリティに欠ける展示物ばかり。

まぁこの出島ミニチュアが一番面白かったくらい。

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なんといっても

長年の胸のつかえがとれた!

ということが最大の喜びの訪問となりました。

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当時の正門から眺めた出島。

長崎の桜は早いなぁ。

来るたびに一つ一つが思い出になります。