僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

指揮官たちの特攻(城山三郎)

2013年05月11日 | よむ

Dsc_6658

なんでだろう。

大して好きな作家じゃないのに

ついつい手に取ってしまうのは。

題材のうまさだろうか、

文体は好きじゃないのに

この人の取り上げる題材は

なぜか無視できないものが多い。

内容的には豊田譲の同期の桜のようなものだが、

最初と最後の特攻に題材をしぼった点がおもしろい。

どれほど言葉を尽くしても

当事者の心というものは決して全ては伝え得ることはないと思う。

しかし我々がたっているこの地には

先人たちの思いがつまっており

それを伝えていくということを

忘れてはならないと思う。