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毎日の猛暑を吹き飛ばす、週刊現代『政界内幕レポート』を読んでみよう。

2015年08月05日 16時38分01秒 | 日記
 ここのところ、関東地区は毎日猛暑の連続で、さすがに筆者も暑いさなかの仕事で参っている。

 今まで万全に見えた安倍政権であるが、ここにきて衆議院での安保法制の強行採決以降、参議院での審議に移っているが、安倍政権の支持率低下が増えるばかりで、やることなす事が裏目に出ている。

 また彼の取り巻きの若手議員達のお粗末な発言や、薄っぺらな補佐官の弁解が、メディアに流れるたびに、国民もあきれ返るばかりだ。

 今日は、現代ビジネスに公開されている「週刊現代」の政界内幕レポートと題する記事を転載させていただきました。

 ここは筆者も一緒になって、如何にも週刊誌的な書き方の記事であるが、一緒に暑さしのぎに読ませて頂きましょう。(笑)

(現代ビジネスより貼り付け)

次の総理は石破か谷垣……
安倍晋三あっけない退場、それは小さなミスから始まった

2015年08月04日(火) 週刊現代

おかしい、いままでと違う—。「最強の政権」にあぐらをかき、慢心し切っていた安倍総理を襲った支持率の急落。雌伏の時を過ごしていた党内の大物が動き始め、安倍退場への幕は開いた。

●「総理を続ける意味がない」

 どれほど大きな堤防であっても、蟻の巣穴のような小さなキッカケであっけなく崩れてしまう—中国の古典『韓非子』にはこのような言葉が載るが、現在の安倍晋三政権は、まさしくこの「堤」にほかならない。

 これまで「最強」と呼ばれたはずの第二次安倍政権だが、「いまの政権の状態は、第一次政権の末期とまったく同じになってきた」とさえ、ささやかれ始めている。

 最大の原因は、言うまでもなく、安全保障法制の整備を強硬に進めたことである。

 7月15日、側近の不祥事などが渦巻く中、自民党が強行採決を行うと、政権の支持率は急落した。

 毎日新聞が同17〜18日に行った世論調査では、不支持が51%と半数を超え、支持35%を大きく上回ったのだ。「第二次政権発足以来最悪」の絶望的な数字。

 官邸でこの支持率を見た安倍総理は、ひきつった笑みを浮かべ、「30%台は織り込み済み、そのくらいの覚悟がなければ安保法制の整備などできるわけがないじゃないか」と強がってみせた。

 周囲も、「まずまずの数字じゃないですか」と追従する。だが実際のところ、総理は焦りに焦っている。ごく近い側近たちには、「参院の審議が始まるとまた支持率が下がる。その前に一度支持率を戻しておきたいね……」と本音を漏らしていた。

 総理のブレーンと呼ばれるある人物も、この危機的状況を見てこう漏らしたという。

 「ここまで支持率が落ちてしまうと憲法改正は不可能、安倍さんが総理を続ける意味がなくなってしまった。もうやめてしまうのではないか」

 強靱そのものに思えた安倍政権に、小さな「穴」が開いたのは、総理からしてみれば、「些細なミス」が原因だった。

●「感じ悪いよね」

 「潮目が変わったのは、5月28日です。民主党の辻元清美衆院議員が、国会で質問をした時、イラついた安倍総理が『早く質問しろよ!』とヤジを飛ばした件。この発言は、国民に『自民党は傲慢だ』『安倍総理に任せると危ない』というイメージを刷り込んでしまった。

 その後、石破茂地方創生相が発した、『自民党感じ悪いよね』という言葉がネットで一気に拡散しましたが、これが国民の思いをハッキリ表していたということでしょう」(自民党幹部)

 こんな失言など大きな問題ではない、辻元など誰も相手にしない。総理にはそんな驕りがあったはずだ。

 だが、それは間違いだった。以降、総理のやることなすこと、すべてが裏目に出て、穴はどんどん増え、大きくなっていく。挙げ句、無理矢理に安保法制を採決し、自分で堤防を打ち壊してしまった。

 こんなはずではない——焦る総理は必死で人気回復を試みる。

 だが、焦れば焦るほどすべてが空回り。状況は日増しに悪化している。

 総理が天与のチャンスと期待をかけた、新国立競技場の計画白紙撤回も大失敗に終わった。

 7月17日、総理は、出身派閥の元トップであり、後見役でもあった森喜朗元総理を官邸に呼び出した。新国立競技場の現行案に固執する森氏に撤回を説得する必要がある。

 安倍総理は何度も頭を下げた。すべては支持率のためだ。このタイミングなら国民もついてきてくれるはず。総理はすねてごねる森氏を説き伏せ、やっとの思いで計画を撤回させた。

 だが、支持率は下げ止まらない。安倍シンパとされる産経新聞が同18〜19日に実施した調査でさえ、不支持52・6%、支持39・3%だった。前回からの不支持の伸びは10%を超え、初めて不支持が支持を上回った。

 「おかしい。いままでと違う」総理の驚きは大きかったことだろう。

 「もう国民は、『そんなことではダマされない』と思い始めているということです。むしろ、『安倍総理は国民を甘く見ている』と、反発がより強まっているのではないか」(自民党ベテラン秘書)

 総理は、支持率回復のためのメディア露出戦略でも、大失態を演じることになる。

 支持率低下を受け、総理は「自分が国民に直接説明する」機会を求めた。肉声で語りかければ、「国民の理解は深まる」「オレが説明すればきっと分かってくれる」と考えたのだ。だが、それも「妄想」にすぎなかった。

●石破の態度が変わった

 手始めに、7月6日から、自民党のインターネット番組に出演。安保法制について解説し、ニコニコ動画でも配信したが、番組の再生数はわずか1万回強。不人気なアニメ以下の視聴者しか集まらなかった。

 テレビにも出演したが、空振りに終わる。

 「官邸サイドは躍起になって総理をテレビ出演させようとしましたが、どこも反応が悪かった。いままでさんざん圧力をかけておいて、虫が良すぎます。そもそも総理を出しても『数字』が取れないと、各局は知っていますから」(民法報道局記者)

 ようやく7月20日、政権に好意的なフジテレビの「みんなのニュース」に出演。火事などのたとえを駆使し、模型まで持参して懸命に説明したが、視聴率は5・3〜6・7%(関東)と、通常時とほとんど変わらなかった。惨敗である。

 「菅義偉官房長官は、挽回しようと、『テレビ朝日やTBSにも出られないか』と画策していますが、うまくいっていない」(自民党ベテラン議員)

 わずか2ヵ月で、安倍政権の様相は一変した。これから安倍総理は8年前と同じく「まわりから人がいなくなる」恐怖に直面することになる。

 「そもそも、大半の自民党議員は安倍政権に人気があったから、右にならえで付和雷同していただけ。実際には安倍総理に不満を持っている議員は多い。これまでは総理の強権独裁を恐れて口をつぐんでいましたが、堤防が決壊するとなれば、そこから一斉に逃げ出すのはまちがいありません」(自民党中堅議員)

 有力議員の蠢動は始まっている。先陣を切ったのは、安倍総理にとって党内最大のライバルで、総理が徹底的に遠ざけ、冷遇してきた、石破氏だ。

 7月14日、安保法制が衆院で採決される前日の閣議後、石破氏は記者団に向けてこう言った。

 「国民の理解が進んでいるかどうかは世論調査の通りであって、まだ進んでいるとは言えない」

 翌日に採決を控える重要なタイミングで、法制成立を急ぐ安倍総理の方針に水を差したのだ。

 「どこまで安倍総理側から批判されるか、そして世論の反応を見極めていたのです。石破さんは何食わぬ顔をして閣内にいますが、懇意の議員に連絡して立ち上がる準備をしているのは間違いない。事実、5月までは、『総裁選には出ない』と明言していましたが、この頃、急に出馬について口をつぐむようになった」(前出・ベテラン議員)

 石破氏は'07年、第一次安倍政権の末期に自民党が参院選で惨敗した際、「総理が退陣せねば、自民党が終わってしまう」と、厳しく安倍総理を追及した過去を持つ。今回も、支持率の低下を理由に安倍総理に反旗を翻す可能性は高い。

 かりに石破氏が立つ場合、そこに参集する議員も少なからずいる。ベテラン議員が続ける。

 「すでに小池百合子議員は、『石破さんに出馬してほしい』と明言しています」

 続く有力候補は前総裁の谷垣禎一幹事長だ。

 前出と別の中堅議員は、「谷垣さんが立つなら、総裁選の出馬に必要な推薦人20人を集めるのは余裕でしょう。彼は野党時代に自民党を支えた功労者。当時の地方選は連戦連勝、支持率も高まりました。今夏、安倍シンパの議員が『メディアをこらしめろ』と言い放った舌禍事件の際には、総理お気に入りの木原稔青年局長の更迭を強行したし、死んではいません」と言う。

 前出の幹部もこう話す。

 「こうした反安倍に回りそうな議員は日に日に増えている。小泉進次郎政務官や野田聖子議員なども、このまま安倍政権の支持率が崩落すれば、何か行動を起こします」

 実際、二人は政権に批判的だ。小泉氏は7月16日の安保法制採決後、「これだけ法案に理解が得られていない原因の一端は自民党にある」と政権を批判。

 野田氏は、高村正彦副総裁が、安保法制を「支持率下げても必要」としたことについて、自身のブログで、〈先輩議員が支持率はどうでもいい的発言。違和感。下がって犠牲になるのは当選回数の少ない若い議員たちだ〉と猛烈に反論し、存在感を示している。

●マドンナたちがいがみ合い

 「もし彼らが結集すれば、党内は激しく分裂する。そもそも安倍派の議員たちと反安倍派の議員たちは憎しみ合っていますから」(前出・中堅議員)

 たとえば、安倍政権のマドンナ、稲田朋美政調会長と野田氏は犬猿の仲。稲田氏は共著『日本を弑する人々』の中で、野田氏が離婚についての問題で「貞操義務は愛する相手に果たすもの」と述べたことを引き合いに、〈貞操義務は愛する相手に果たすなんていうのは、小説の世界の言葉〉と切り捨てているのだ。

 派閥の違いに加えて、そこには「初の女性総理」を目指すもの同士の女の意地のぶつかり合いがある。少しでも火が点けば、対立の火が激しく燃え上がることは確実だ。

 そして、最後に動くであろう「山」は、二階俊博総務会長だ。二階派(志帥会)は、現在、32人で党内第5位の勢力だが、派閥を超えてその影響力は強い。二階氏がどこにつくかで勢力図は大きく変わる。いまは、急がず、焦らず、淡々と情勢を見極めている。

 「実際、二階さんは、メディアの前でこそ、『総裁選は安倍総理再選』と言っていますが、自派閥の議員の前では明言していない。『カード』を残している」(二階派関係者)

 大規模な雪崩や地滑りが起きると、その場所の地形や景色は一瞬にしてまったく違うものになる。

 政界も同じだ。昨日まで高く雄々しくそびえたっていた「安倍」という山が、明日にはすべて崩れて消え去る。結末は驚くほどあっけない。これが永田町の常識なのだ。

 ただでさえ弱った安倍政権は今後、さらに弱体化する。8月には戦後70年談話、九州電力、川内原発の再稼働といった「難題」が控えている。

 官邸も指をくわえているわけではない。8月以降も視野に入れ、V字回復の策を模索している。だが、実現は怪しい。

 「北朝鮮の拉致被害者、横田めぐみさんの娘、キム・ウンギョンさんを連れて帰るという策や、ロシアのプーチン大統領訪日といった手を打っていますが、うまく行っていない」(官邸スタッフ)

 開いた大穴がふさがらず、いよいよ堤が決壊するのが明らかとなった時、「おともだち」と言われる鼠たちも安倍総理のもとを逃げ出していくだろう。気づいた時には、総理はたったひとりになっていて、そのまま濁流にのまれて押し流されることになる。その日はもう、そう遠くない。

「週刊現代」2015年8月8日号より

(貼り付け終わり)