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天皇陛下のお言葉には、平和を希求するお気持ちがあふれている。

2015年08月15日 22時26分12秒 | 日記
 太平洋戦争で日本が敗戦し、70年目の今日、政府主催の「全国戦没者追悼式」が開かれ、天皇陛下のお言葉が述べられた。

 日頃から終始一貫、平和を望んでおられる天皇陛下が、これまでになかった「反省」という言葉を使い、不戦への思いを述べられた。

 全文を読んで、簡潔ではあるが陛下の御心がこもった平和への願いが感じられ、筆者は昨日の安倍首相の談話とは、格段の差を感じた。

 談話の作り手、お言葉の作り手に、本当に心が込められているか、一読しただけで万人に伝わる真(まこと)が伝わる中身でなければ、いくら長々と書き連ねても無駄であることが良く解った。

 天皇陛下のお言葉の全文が発表されている。 見事なまでに無駄がなく、心の底から過去の戦争で亡くなられた人々を悼み、これからも平和であり続けたいというお気持ちが表れていると感じました。 


(東京新聞Webより貼り付け)

天皇陛下「深い反省」初言及 終戦70年 追悼式でお言葉
2015年8月15日 夕刊

 終戦から七十年を迎えた15日、政府主催の「全国戦没者追悼式」が東京都千代田区の日本武道館で開かれ、全国から集まった遺族約五千五百人らが、約三百十万人の戦没者を悼んだ。天皇陛下はお言葉で「さきの大戦に対する深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬこと」を切に願うとして、これまでになかった「反省」という言葉を使い、不戦への思いを述べられた。 

 また「戦争による荒廃からの復興、発展に向け払われた国民のたゆみない努力と、平和の存続を切望する国民の意識に支えられ、わが国は今日の平和と繁栄を築いてきました」と言及。昨年のお言葉は「国民のたゆみない努力により、今日のわが国の平和と繁栄が築き上げられました」としていたが、戦後七十年の平和の歩みが国民の願いに支えられてきたことをより強調した。

 安全保障法案が国会で審議され、「戦争ができる国」への懸念が高まる中で迎えた戦後七十年の節目の記念日。式典には天皇、皇后両陛下や各界の代表も参列。正午の時報に合わせ参列者が、戦死した軍人や軍属約二百三十万人と、空襲などで亡くなった民間人約八十万人の計三百十万人に黙とうをささげた。

 安倍晋三首相は式辞で、「戦争の惨禍を決して繰り返さない」と述べた。ただ、一昨年、昨年と同様に歴代首相が盛り込んできたアジアへの加害と反省には触れなかった。

◆お言葉全文

 「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

 終戦以来既に七十年、戦争による荒廃からの復興、発展に向け払われた国民のたゆみない努力と、平和の存続を切望する国民の意識に支えられ、わが国は今日の平和と繁栄を築いてきました。戦後という、この長い期間における国民の尊い歩みに思いを致すとき、感慨は誠に尽きることがありません。

 ここに過去を顧み、さきの大戦に対する深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民とともに、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります。

(貼り付け終わり)