ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

去年の今頃は、こんな所に住んでいた・・・・・なぁ~~・・・。

2011-12-05 07:23:25 | Weblog


小林峠から吹き下ろす風が強く、顔に当たる雪が痛い。
小さなワン公を抱っこして?散歩しているおばさまに「おはよう!!」と声をかけてもらった
「ルゥ」は小さなワン公はどうでも良くって、おばさまに尻尾をちぎれんばかりに降って愛嬌を振りまいた。
「まだ、幼いのね!!」とかなんとか言われて嬉しかった。
早朝の暗闇の中でも、いろんな人々に出会う。

神社の石段の下で,柏手を叩きお辞儀をして登って行く人、
ワン公を抱っこして散歩をする人、
玄関先に立ち続けて物思いに耽る人、
黙々と早足で歩く人、
新聞配達のおばさん・おじさん・おにいさん・・・、
角々で出会う犬を連れた人、
玄関先の雪はねをする人、

それぞれの人が「早朝」の顔を持つ。
出勤の時間が来れば仕事の顔をして出かけるし
昼間の顔はまた別の顔になる。
「早朝の顔」は暗くて伺い知ることは出来ないけれど、きっと
「さぁ!!今日も・・・」か「また、一日が・・・・」のどちらかだけど、
暗いうちから表に出るのだから、まぁポジティブ系の人の割合が多いのだろう。
朝から玄関先の暗闇で物思いに耽る人は別として・・・・。

多くの人が、後30年も40年も生きながらえるわけではないので,頭の片隅に
幕の引き方みたいなものをちらちらさせて雪道を歩いている、
今日も朝が来た・・・と
それでもわれわれ凡人はなかなか自分で幕は引き切れないだろうし、漠然と明日が来ることを
楽観的に考えている・・・・

ゴースト系の映画、地球消滅の映画とかを見る機会が多かったので、
一日・一日なんだという今だけの思考が働いている・・・・三日もしたら・・・・すっかり忘れるけど。
昨日のテレビの洋画、ふたりのこどもが召されて宇宙に旅立った、
残された人々は全て熱波に焼き尽くされた。
最近の地震・雨の降り方・夏の異常な熱さ・・・・なんかを考えると,私達が楽天的なだけで、
現実はもっと深刻なのではとも考えてしまう、
今回の原子力発電所・事故後の人々の対応,国の対応を考えても、あまりにも楽観的すぎると
思う人が多かった,今も多い。

東京の普通のスーパーマーケットに並べられた,普通のお魚からでもかなりのセシウムの線量が検出されている、
と知人のブログが教えてくれた、一覧表を見れば,北海道産のマダラのセシウム線量が飛び抜けて大きな値を示している。
海のことはほとんど私達に知らされていないし、ちゃんと調べているのか?・・・調べてるけど、あまりに酷くて
これはとても「公表できない」のか・・・一体全体どうなんだろう・・・・。

横殴りの雪が降り始めた、安普請の借家はあちこちからすきま風が入り込む。

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