湿った重い雪が30Cmほど積もった。
早朝から,住宅街の裏道を除雪する重機が鈍いうなり声を揚げて動き出した。
時々,パタンパタン(パダムパダムではない)とバケツを返す音がしている。
それが3:00~4:00時頃、きっと守備範囲が広くて,それくらいからはじめないと
皆の出勤時間に間に合わないのだろう。
重機のバケツ幅1本だけ、道路が開けられる・・・・普通車がすれ違い出来ない。
散歩の後,家の前を除雪した、雪捨て場に向かって下り坂、ママさんダンプを使って、
何十回か雪を運ぶ、朝飯前の丁度良い運動になった。
「小沢征爾さんと、音楽について話をする」村上春樹・小沢征爾 共著が届いた。
「東京で、世界の様々な場所で、時間を忘れ自由に語り合った一年に及ぶ日々。
不世出の指揮者、その煌めく魂に触れる迫真のロング・インタビュー。」
と帯に書いてある、
「小説家はマエストロを聴き尽くす。」
とも書いてある。
図書館で借りている本の返す時間が迫っているので、こちらはまだ読めない。
左肩が少しじんじんしている。
アコーディオンを抱えているときは何も感じないけど,下ろしてしばらくするとじんじんして来る。
レッスンのときは、ほとんど一日中背負ったままだから、レッスン用の対策を少しだけ考えることとした。
ベルトを考えたり、軽い楽器にと思うけど、生徒さんにはなるべく良い音を・・・という気持ちなので
どうしても戦艦大和級の重さになる。
北国の生活も30年を超えているので、私の住む家の周りが,真冬にどんな状態になるかは
大体想像がつく、狭い路地が多いので雪を貯めずにせっせと雪はねすることとした。
昔,倶知安町の町営住宅に住んでた頃、隣のおばあちゃんは雪が20Cm積もると,玄関の前を除雪していた。
20Cmだから30分間隔のときもあれば,半日間隔のときもあった、夜中でも寝る前でも、とにかく
20Cmだった。いつも同じ労力で,同じ時間で雪がかたずく・・・・・・・
そのおばあちゃんの家の前は、いつも平で奇麗な状態だった・・・春まで。
私達は新婚で,若かったし,雪のことなんかてんで分からなかったので、貯めるだけ貯めて・・・
休日に一気呵成に除雪すれば良い・・・なんて不届きなことを考えていた。
だから,私の玄関の前だけ、いつも雪が山のように溜まっていた。
隣のおばあさんはきっと,苦虫をかみつぶしながら,私達を見ていただろう・・・・。
春には,間違いなく,跡形も無く,融ける雪・・・
しかし,北国の雪はそれはそれは手強い・・・・・。