わが国では4月1日から新しい年度が始まります。6歳の子どもも成人した社会人も、
ピカピカの1年生でスタートする時です。それを祝うかのように桜が満開になります。
今年は春の訪れが遅く、ようやく3月末になって平年気温に戻り、我が家の近くの
桜の名所平野神社の「魁桜」も31日に開花、翌日にはソメイヨシノも開花しました。
鶯の初音は4月1日に聞き、2日にはツバメの飛翔に出会い、いよいよ春本番です。
さて、「 さまざまの こと思い出す 桜かな 」という俳句がありますが、私にとって
桜咲く4月の、一番の思い出は小学校に入学した70数年前です。
37年間中学校の教師を続けてきた私、毎年1年生を迎え入学式を経験してきた
私ですが。
ご近所のお兄さんお姉さんに連れられて、真新しい帽子に折り襟の学生服、そして
ランドセル、それこそピカピカの1年生の姿ではしゃぎながら登校したこと、今でも
鮮明におもいだされます。
私が学んだ衣笠小・衣笠中・山城高・京都学芸大(現教育大)、幸いにも自宅から
すぐ訪れる距離にありますので、久しぶりに桜咲くこの時期に訪問してみました。
衣笠小学校には運動場横の桜の古木と運動場の真ん中にあった楠が残っていました。
衣笠山の麓を切り開いて建てた中学校、登校途中眺めた衣笠山の桜景色も、山すそ沿い
に植えられていた学校の桜の木も、ご覧のとおり古木になっていましたが健在です。
残念ながら山城高校には当時をしのぶことができるポプラ並木も桜の古木も残っていません。
大学は現教育大学付属小中学校になっていて、校門付近に当時をしのぶ桜と銀杏の木が。
ここは教師としても8年間勤務した思い出の場所、つらかった、苦しかった様々なことが思い出
されてしばらく眺めていました。4日現在桜は開花したところでした。
ここまで来たのだからと、大学時代トレーニングに励んだ鴨川の堤に足を延ばしたのですが
師範桜(学芸大学の前身の先輩たちが植えた桜)はまだちらほら咲。
昭和の初期に植えられたと聞きますので老木が多いでしたがまだ健在でした。
最後に、我が家の近くのウオーキング途中に立ち寄れる寺社の桜をいくつか紹介して
終わります。
冬の大根炊きでも有名な千本釈迦堂、ここには「お多福桜」の名のしだれ桜が見られます。
立本寺の桜(今年は工事中で入れませんので昨年の写真)
五色の椿で有名な椿寺の紅枝垂れ桜。
本門仏立宗本山の桜。
最後の最後、80歳の老人夫婦、まだ元気です。