「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだと思います。
酷暑の上に豪雨や台風そのうえ地震と天災が猛威を振るった夏もようやく去り、凌ぎやすい
気候になりました。
振り返れば日中の不要不急の外出は控えたりエアコンをフルに活用して、手元に水分補給
の飲料水をおいてこまめに摂取するなどと、体調を崩さないよう苦労した日々がウソのよう
に感じられます。
こんな80歳を超えた老体に比べると、野の花たちは少々の異常気象には影響されません。
今年もお彼岸の時期に見ごろを迎えるヒガンバナは、公園や寺社、民家の庭先に鮮やかな
花を咲かせています。群生地をわざわざ観光に利用するところもあるほどです。
ほとんどが赤色の花ですが白い花の彼岸花も。(下の2枚は平野神社で撮影)
私が子供の頃、衣笠地域は農耕地域で、すぐ近くに原っぱがあり小川が流れていました。
多くの道路は地道でしたのでいたるところで秋には彼岸花が咲いていました。
彼岸花は田畑のあぜ道や墓地にはネズミやモグラに荒らさないようにと、球根が植え
られたことや、彼岸花の球根には(アルカイド系の)猛毒があり触ってはいけないと母親
からきつく言われていました。そのようなわけで私だけでなく同年輩の方の多くも「鮮やか
な赤い美しい花」というよりは「毒花・幽霊花」という印象を持たれていると思います。
今秋も田園に咲く彼岸花を求めて、長雨の合間を縫って廣澤の池方面に出かけました。
次の写真はその報告です。
コスモス・ススキの背景に霞んで見える山が愛宕山。
田圃は野性の動物対策用の電線で囲まれていて細いあぜ道に入ることはできません。